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株式会社twill weave代表 久保田 秀行氏

今回は株式会社twill weave代表、久保田 秀行氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

会社名称 株式会社twill weave
代表者 久保田 秀行
設立 2018年10月
主な事業 ☑ビジネスコーチング研修及び育成サポート

マインドフルネス・コミュニケーションエラー解消・人マネジメント・ストレングスファインダー・マインドマップ・ロードマップ

☑事業支援(事業企画・エリアマーケティング・テナントリーシング他)

会社所在地 東京都港区南青山2−2−15 ウィン青山942
会社HP https://www.twill-weave.com/

 

 

 

 

事業内容についてご紹介お願いします

事業に関しては大きく2つあります。1つがエリアマーケティング事業です。私自身がサラリーマン時代に様々な企業にご縁をいただき新規事業でロケーションビジネスを行なっていました。店舗を構える前にどんなコンテンツを作るべきかを提案し、ストーリー作りから担当していた経緯があり、ロケーションビジネスに携わっている方に少しでもお役に立てればと思っています。市場調査では地域のペルソナを確認し、価格戦略から競合戦略を考えています。オープン後は、軌道に乗るまでのお手伝いをしています。

2つ目はビジネスコーチングです、もっと普及させていきたいと思っています。最近はブラックだけでなく、ホワイトすぎて離職するといった動きも出てきています。これなどは、企業側が気を遣い気をまわし過ぎた最たる例ですね。労使関係だけでなく、組織・チームの在り方が非常に問われてきています。

また多様化するハラスメント問題ですが、管理職の方々がナーバスになりすぎて本来の業務が滞っているなどという笑えない状況が起きております。マニュアルに縛られ過ぎていると、「自ら考え自ら行動する」事が出来なくなってしまいます。多様化する時代に、都度都度マニュアルを整備するのではなく、もっと根本的な根源的なところにメスを入れる。それは己を知り他を知る事です。そうする事で俯瞰的に自分自身を見ることが出来、結果人間関係を そして適正な組織構築が出来るようになります。当社が入ることで微力ながら改善できればと思っています。

 

学生時代に思い出に残っていることはありますか?

私はひねくれ者だったので、先人が引いたレールを歩みたくないと思っていました。こうしなきゃいけないというのが苦手な学生でした。高校時代に良い部活がなかったので、同志を15人集めて顧問の先生を3ヶ月ほど口説き新しく少林寺拳法部を立ち上げました(学校側から危険な部だと思われないように、名称は太極拳部でしたが)。入部者を集めるため、アクロバティックな演武が必要と考え最初はバク転の練習から始めました。すごい楽しかったのでとても良い思い出になってます。

 

学生を経て、新卒の会社はどのように選ばれましたか?

ファミリーコンピューターが流行っていて、大学時代に買ってどっぷりとハマってしまいました。そして友達の家に遊びに行った際に、見たことも無く存在すら知らなかったセガのゲーム機が置いてあったんです。デザインも音楽もとてもかっこよくて印象に残っていました。大学時代は複数のサービス業のアルバイトをしていたのでお客様と触れ合い楽しめる仕事がしたいと思っていました。

就職活動が始まりなんとなくリクルートの雑誌を見ていると株式会社セガ(当時はセガエンタープライゼス)が出てきて、面接を受け内定をいただきました。

 

株式会社セガではどのような仕事をしていたのでしょうか?

最初はセガが新たに開業する遊園地に配属だと言われて、ワクワクしながら通勤しました。しかし実際には千葉県稲毛市にある郊外型商業施設で本屋とカラオケ、不二家レストラン等があり、メリーゴーランドがあるゲームセンターでした。そうです郊外型商業施設にあるゲームセンターだったんです。ただこのお店が1号店で280坪1層と、当時では大型であった為 遊園地だと案内されたんではないかな? と今となっては思います。当時は遊園地での勤務だと思っていたので非常に残念ではありましたが。とはいえ配属されましたので働くことになったわけです。しばらくして毎週日曜にイベントをする担当者になり、問屋や浅草橋で景品を集めてお客様を集客していました。その後は店長・営業マネージャーを経験し店舗の開発、そしてエリアマーケティングを経て事業開発を経験しました。

 

その後は転職などされましたか?

そうですね。株式会社ノジマ、はるやま商事株式会社、イオンペット株式会社に転職しています。はるやま商事株式会社では先輩が自由な人であったため、自分も自由にビジネスをして良いんだと学びました。そこでもっとカジュアルにスーツを着崩しても良いんじゃないか? と考え、JR都市開発様のご担当と一緒に 駅で必要なコンテンツを考え、ストーリーからコンテンツを作って社内にプレゼンし、業態を立ち上げる仕事をしました。最終的にはショップブランドになるまでに成長することができました。自分が考えたものが形になり、会社がお金を出してくれ、何としてでも成功させなければという気持ちで盛り上がっていました。

 

前職の時と同様にイベントもしたのでしょうか?

1号店は地下にあったので認知度を高めるためにJRの駅の改札前で、鞄やネクタイ、シャツ、カフスなどの紳士物を置いて販売するイベントを開催しました。通勤時間の朝と帰宅時に合わせてイベントして、不思議なことに鞄がすごく売れました。前職と同様に会社では自由にビジネスを任せてもらえたことには感謝し、売り上げることによって少しでも恩返しができればと仲間と仕事をしていました。現在の社会では若い世代で、自由に仕事ができていない人がいると思います。マネジメント職の方もある程度若い人を信じて任せてあげてほしいと思い、ビジネスコーチングを行なっています。

そこからイオンペット株式会社に行かれてたのはどうしてでしょうか?

仕事は楽しかったのですが、知り合いの経営コンサルタントの方からスカウトを受けました。最初はペットに興味がなかったのでお断りしました。しかしその後、イオンペット株式会社の社長と専務に会うことになり今後の展望についてお話しいただきました。イオンの中だけでなく都心部に出店して、トリミングやオーガニックペットフードや首輪やおもちゃを販売するお店を出したいとおっしゃっていました。じっくり話を聞いて「なんだか面白そうだ!」と感じて入社を決めました。

 

イオンペット株式会社を退職なさったのはどうしてですか?

良くあることではありますが、当時現場と本社に大きな意識の差を感じました。従業員は20代女性が圧倒的に多いのですが、本部では男性が多く在籍しているので、働いてる方の意見と経営層のコミュニケーションエラーが起きていることが原因でした。退職率も高く、折角動物が好きで入社したのに「もうこの業界にいたくない」と、別業界に転職される方が多くいました。少子高齢化で労働人口が減少し続けているなか、業界としても将来を考え人を囲い込むべきだと強く考え、生意気ながら提案させて頂きましたが、会社側からは別の業務を担当してほしいと言われて、私の目指す方向や、やりたいこととは違うと思ってしまい退職しました。

 

起業した理由はなんでしょうか?

店舗開発という仕事をしていた時に起業のアイディアが浮かんでいました。100件ほど物件を提案しても、実際に開業まで出きるのはは2〜3件です。決まらなかった物件は、競合他社が開業したり 他業種が開業したりと色々です。コンテンツを磨いたり、内装を作ることはとても大事ですが、物件に合った店舗を開発することが店作りで一番重要になります。立地や条件から適した店舗を提案できる専門の会社があれば良いと思ったのがきっかけです。

 

起業されて大変だったことはなんですか?

イオンペット株式会社を退職する直前に、あるトリミングサロンが事業譲渡を考えて交渉していたのですが、その相手様の会社都合で買収がうまくいかないことが分かりました。そのトリミングサロンの代表されている女性とは何度も話して親しくなっていて、とても困っていた様子だったので「よかったら私の新しい会社で経営させてください。」と会社を引き受けることになりました。しかしながら、最初は従業員の雇用が難航しました。トリマーは技術職ですので履歴書に書かれている内容だけではわからないという事に最初気付かなかったんですね。起業当初はお店を軌道に乗せることに大半を費やすことになり、採用が出来るまでの3カ月間は、綱渡りでした。

 

どうやって乗り越えたのでしょうか?

私はトリマーのことは全く分からないのと、最初の雇用で問題点を学べたので、採用はフィーリングで決めようと思いました。面接に来た人の雰囲気と前職で働いていたトリミングサロンを見に行ってできるだけどんな仕事をしていたのかイメージを膨らませていました。そうすると良い人材が確保できていってお客様との信頼関係を築くことができました。

 

事業の強みはありますか?

私がサラリーマン生活30年の間で様々な業界を経験し、その中で潜在的な悩みをよく見てきました。その悩みを手探りではなくロジックをたてて解決することができるところが強みです。イスラエル発である人材能力開発のリーディングカンパニーPoints of youⓇに出会い、本質を理解しアプローチできる研修を行なっています。国際資格を取得し、企業様の課題に応じてワークを組み立てています。少人数での研修で意見を出し合って進めていきます。人間関係やコミュニケーションが苦手な方でも、コーチングカードを媒介とすることで、潜在意識に気付き表現が容易くなります。特にサービス業やクリエイター職、教育関係の方たちには 従来の研修と全く異なるこのワークで笑顔と気付きを持って帰って頂けております。

 

今後の展望はありますか?

とにかくビジネスコーチングを1社でも多く経験してほしいです。またコロナで打撃を受けてしまった地方の店舗を立ち直したいです。サポートを求めてらっしゃる企業や個人事業主がたくさんいるので、力をお貸しして、地方経済を活性化していくのが私の夢です。

 

他の経営者におすすめの本はありますか?

沢木耕太郎さんの『深夜特急』です。主人公がゴールだけ決めて無計画に旅をするのですが、様々なアクシデントをクリアして旅を進めていきます。大変な時にこそ人の本質が見えていきますし、自分自身と対話しながら生きていくことで生きていれば儲けもんだと思わせてくれる本です。

【Amazon URL】

https://www.amazon.co.jp/dp/4101235287/

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!