今回株式会社トロピコ代表、久保田友里恵氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社トロピコ |
代表者 | 久保田友里恵 |
設立 | 2019年 |
主な事業 | オンライン秘書 |
社員数 | 1名(取材時) |
会社所在地 | 静岡県静岡市駿河区 |
会社HP | https://tolopico.com/ |
現在の事業内容を教えてください
当社はオンライン秘書サービスを展開している会社です。1人経営者の方や個人事業主、家族経営のような小さな会社がお客さまで、バックオフィスを幅広くサポートしています。またオンライン秘書を育成するための「おうち秘書サロン」というコミュニティを運営しています。現在、サロンの会員は200名以上になりました。
最近ではオンライン秘書の情報が掲載された「おうち秘書ナビ」というウェブメディアを立ち上げました。在宅でちょっと仕事をしてみたい方や副業で仕事を始めてみたい方に向けて、仕事の心構えや仕事術、収入アップなどの内容を掲載しています。オンライン秘書の情報が集まった図書館のようなイメージです。オンライン秘書の働き方のイメージが湧いたり、今後のステップアップに繋がるウェブメディアになっています。
学生時代に熱中したことはありますか?
大学時代に軽音楽サークルに入って女性ではめずらしく、ベースを担当していました。サークルは100人規模の大きなサークルで先輩・後輩・同期と仲良くしていました。大学が工学部と情報学部がメインのキャンパスだったのでメンバーは男性が多く、男女比が9対1の割合でした。3年生のときには副部長を務めて部長のサポートや後輩の相談にのることもあり、陰で支える仕事にやりがいを感じていました。
就職活動はどのように進めていたのでしょうか?
私の就職活動はリーマンショックが起きた不況の時代でした。なんとか内定をもらいましたが、急遽内定が取り消しになってしまい、どこでも良いからとにかく仕事を探さなければならない状況になりました。再度就職活動を始め、ご縁があった小規模のベンチャー企業に入社し、社長直属の部下として勤務していました。小さい会社だったので入社後の研修などなく、初日から電話をとってメールを打っていましたね。
社会人時代に大変だったことはありますか?
新入社員でしたが、社内の業務を幅広く何でもやらないといけない状況だったことが大変でした。大きい規模の会社であれば、部署が決まっていて与えられた役割の仕事を担当しますが、私の勤務していた会社では1人で事務、経理、総務、営業アシスタント、システム管理を経験し、なんでも屋のような状態でした。おかげで色々なスキルは身につきましたが、はっきりとした肩書きがないのでシステムエンジニアやデザイナーなどの専門分野がある人に憧れがありました。
学生時代の時に描いていた社会人のイメージと現実は違いましたか?
はい。異なっていましたね。
リーマンショックが起こる前に内定をもらっていた会社はとても規模が大きく従業員数が多いうえ、支社もたくさんありました。入社前は高層ビルで夜景を見ながらかっこよく仕事するイメージでした。入社後に「こんな小さい規模でも会社は成り立つんだ!」と思っていたことを覚えています。そしてベンチャー企業らしく、毎日慌ただしい新卒時代を過ごしました。
起業するまでの経緯を教えてください
新卒で入社した会社に10年間勤め、役職が上がり取締役のポジションになり、後輩・部下もできました。しかし私自身、言われた仕事は丁寧にできるけれど、新しく何かを開拓する仕事が苦手でした。そして役職が上がったことで、自ら売り上げをつくる、事業をつくる責任が発生していたので、色々と悩んでいました。
再度自分の強みを考えていた時に、知り合いからメールの対応やデータ入力を手伝ってほしいと声かけていただいたことがきっかけで、今のオンライン秘書の仕事に繋がっています。経営者のサポートは会社員時代の私にとって通常の業務の一環だったのですが、エクセルなどの細かい作業が苦手な経営者もいるということに気がつきました。それまでは新規事業を作るために何か生み出さなきゃと焦っていましたが、誰かの困り事をサポートするのも、ひとつの仕事として成り立つことを知りました。
「トロピコ」という社名の由来を教えてください
会社を私の誕生日に設立しました。ちょうど夏だったので南の島のようなトロピカルな楽しいイメージを考えていました。一般的に仕事はつらいものというイメージが世の中にありますが、皆さんが前向きな気持ちで働けたら絶対幸せな世の中になると確信して「株式会社トロピコ」という名前にしました。
起業してから大変だったことはありますか?
起業した直後に新型コロナウイルスが蔓延して、在宅でできるオンライン秘書の事業は追い風になりました。従業員がいない中、仕事が増えすぎてしまってとても大変でした。目の前の実務作業や経営、経理、細かい作業全て1人でやらないといけない状況でした。元々仕事大好き人間なので、休みなしに働くことは私にとっては当たり前のことでしたが、リソースが足りずにお客様からの仕事を満足に提供できなかったり、待っていただく時間が増えたりするのがもどかしかったです。
どのように解決されましたか?
自分自身にも秘書をつけました。たまたまコミュニティで繋がった方が副業でオンライン秘書をやってみたいと言ってくれたので、私の仕事を手伝ってもらうことにしました。簡単なリサーチ業務やデータの入力などをお願いしました。私が作業しなくても良い業務を任せていき、どんどんと仕事がまわるようになってきたので、人数を増やして秘書チームを作っていきました。
今後のご展望について教えてください
今まではコロナ禍だったため、オンラインメインで人との繋がりを作ってきました。現在は月に1回ペースで全国各地に赴きリアルセミナーを開催しています。オンライン秘書を知らない方に向けてもっと広めていきたいです。私自身1人経営者として苦労した経験があるので、困っている経営者をサポートしていきたいと思っています。
そしてオンライン秘書の仕事をする方も増やしていきたいですね。求職者の中には「今まで事務職しかやったことがない」という方がいます。在宅で人のサポートできる働き方があることを教えていければと思っています。
オンライン秘書を導入するメリットを教えてください
経営者は起業するだけあって能力の高い方が多く、なんでも1人でできてしまい仕事を抱え込むことがあります。私も「自分がやったほうが早いじゃん」と思っていましたが、1人でも頼れる人材や大変な部分をサポートしてくれる人がいると支えになり、他の事業や新サービスに時間を使えるようになりました。
他の経営者におすすめの本はありますか?
女性経営者として憧れている経沢香保子さん著書の『自分の会社をつくるということ』です。女性経営者ならではの考え方ややるべきことが書かれていて、私自身とても参考になりました。
また私もKindleで『オンライン秘書の教科書〜在宅ワークのすすめ〜』を執筆しています。よろしければ読んでみてください!
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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