今回はファスト株式会社代表、北畠 崇成氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | ファスト株式会社 |
代表者 | 北畠 崇成 |
設立 | 2022年9月7日 |
主な事業 | 建設業向け施工管理アプリ |
社員数 | 4名(取材時) |
会社所在地 | 東京都品川区西五反田5-20-4リーガランド西五反田1 |
会社HP | https://thefast.co.jp/ |
事業内容を教えてください
主に建設業者向けに施工管理アプリを提供しています。私たちのサービスは、建設現場で働く職人さんたちが日報や情報共有、図面の管理など、現場の情報を一元管理することができるアプリです。これまでは職人さんたちが紙の日報やプライベートで使っているLINEや電話で仕事の情報を共有していましたが、その管理方法にはばらつきがありました。当社はアナログな部分をアプリで一元管理できるサービスを提供しています。今後も新しいサービスや機能の開発に取り組んでいく予定です。
学生時代に熱中していたことや頑張っていたことはありますか?
中学生の頃からプロレスラーになることを目指しており、格闘技に熱中していました。元々、親がプロレスや格闘技が好きで、幼少期より自然と興味を持つようになりました。プロレスラーになることを決めた際に、どこで修行するのが一番良いか調べた結果、アニマル浜口道場が厳しくて有名なところだと知り入門しました。プロレスラーの練習は毎日スクワット500回とか10キロ走るという基礎体力の増強からはじまります。入門してすぐはリングに上がらず、基礎の基礎から徹底的に仕込まれました。
練習生時代の思い出に残ることはありますか?
練習生期間を経てプロ入りする予定でしたが、練習生の期間中に腰のヘルニアを患ってしまいました。通常は練習生を1年間やってからテストになるのですが、重度のヘルニアで歩行困難になり、医師から引退を勧められる状況になりました。怪我をした後、すぐに起業を決意しました。
起業する経緯について詳しく知りたいです
最初は腰のヘルニアがあるので体を使った仕事ができなくなったことから、頭を使う仕事だったらできるのではないかと考えはじめました。プロレスのプロになれなかったので、ビジネスのプロを目指そうと思って何かサービスを作る仕事をしたいと思いました。そして、起業のためIT分野を扱う仕事に就職しました。
社会人時代はどのようなお仕事をされていたのでしょうか?
POSシステムの開発・販売会社で働きました。お客様サポート、営業、デザイン、開発の4つの事業部があり、私は1年ごとに異なる部署を経験し、お客様サポートから営業、デザインと渡り歩き、最終的にはプロダクトマネージャーとして会社のサービス事業を担当していました。これまでの経験の中で、全ての仕事が自分にとって学びになりましたね。ビジネスのプロを目指すためにはそれぞれの領域を理解できる良い糧になったと思います。3年間勤務した後に独立しました。
ファスト株式会社の名前の由来は何ですか?
英語で「速い」という意味のfastが由来です。
起業前から事業については決めていましたか?
独立する前から建設業の課題解決を行うことを決めていましたが、具体的なアイデアやサービスの形は起業後にお客様の声を元に生み出していきました。建設業の課題を解決したいという想いは、格闘技時代に建設業でアルバイトをしていたり、出身地である兵庫県姫路市が建設業の盛んな地域だったりしたからです。10代の自分から見ても、アナログや非効率さが目立った業界でしたね。
起業後、1番苦労したことを教えてください
起業当初は、建設資材・製造業に特化したECサイト作成ツールを制作しました。建設資材や製造業に特化したサービスです。サービスが売れるだろうと楽観的に考えていましたが、実際には半年間もの時間をかけて開発したサービスが全く売れなかったことが一番の苦労でした。実際にお客様のところに行っても「業界を分かっていない」と言われてしまいました。想像だけで作ったサービスが実際に需要があるかどうかは分からないもので、業界の特性や市場調査の重要性を学びました。
現場を知ることが大切なんですね。経験を活かして工夫していることはありますか?
実際に現場の方との対話を大切にしています。経営者層に対して営業のセールスだけをしても意味はなく、私たちのサービスを使ってもらうためには現場の意識を変えなければなりません。現場の方々とのレクチャーやワークショップなどを通じてアプリの使い方やメリットを伝える努力をしています。
やはりアプリは使いこなすのが難しい方が多いですか?
そんなことありません。簡単に理解できる仕様にしています。
今までアナログな時代だとITツールを敬遠されることがあります。今仕事されてる作業と実際はそんなにやることは変わらなくて、日々日報を書かれてたり、図面管理する作業をタスク管理してくれます。慣れればすごく便利なサービスなのでお試し感覚でお手軽に始めていただきたいです。LINEを使いこなせている方、スマホが使える方だったらアプリを使いこなせることができます。
今後のご展望を教えてください
中小企業で毎日現場に作業してる会社の中には非効率やアナログが蔓延しています。そういった方の業務効率化できるような業界にしていきたいです。
他の経営者におすすめの本はありますか?
W・チャン・キムさん著書の『ブルー・オーシャン戦略―――競争のない世界を創造する』です。本の中に戦略キャンパスというフレームワークが出てきます。競争のサービスを作ることで、会社の強みを作ることができます。
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投稿者プロフィール

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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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