注目キーワード
  1. 創業
  2. 二代目
  3. 社員
  4. 病気
  5. お金

プロティアン株式会社 金澤美冬氏

今回は、プロティアン株式会社、金澤美冬氏にお話を伺ってきました。

 

50~60代の「おじさん」には豊富な経験・スキルがあるにもかかわらず、再就職が難しいというのが現状です。

「おじさん」が活躍し続けるためにどんな支援をされているのでしょうか。

 

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。ぜひご覧ください!

 

会社名称 プロティアン株式会社
代表者 代表取締役 金澤美冬(かなざわ みふゆ)
設立 2018年7月
主な事業 ・コミュニティ「おじさんLCC」の運営

・キャリア関連セミナー、研修の企画/開催

会社所在地 〒160-0023 東京都新宿区西新宿3丁目3番­13号

西新宿水間ビル6階

会社HP https://www.protean.co.jp/

 

 

まずは金澤さんのご経歴と、プロティアン株式会社を立ち上げるまでの流れを教えていただけますか?

大学を卒業して、三菱倉庫株式会社という物流会社に入りました。男社会だということと、初めての総合職で現場に配属されたということもあって、なかなかうまくいきませんでした。

 

そのときに、自分が得意なことや好きなことだったら頑張れるのかなと思ったんです。

転職、自分の強み、適職などのいろいろな本を読むうちに、キャリアコンサルタントという職業があることに気付きました。それで、キャリアコンサルタントになりたいと思うようになりました。

 

また、出世したいという気持ちが全くなかったので、サラリーマンを続けるとつらいだろうとも思いました。ですから、いずれ独立しようと考えるようになりました。

 

そして、キャリアコンサルタントで独立するために、まずは経験を積もうと思いました。それで、最初にJACリクルートメントに転職して、転職市場についての知見を広めました。

 

その後、帝京短期大学に転職し、キャリアサポートセンターで、学生の就職相談を受けたり、キャリアガイダンスを実施したりしました。

 

そして、そろそろ独立しようかなと思ったころ、結婚を機に退職しました。産後6カ月の2018年に、転職エージェントとして独立しました。

 

プロティアン株式会社の事業内容を教えてください。

主に三つの事業を運営しています。

 

一つ目は、「おじさんLCC」ライフキャリアコミュニティです。これは定年前の準備や、定年後のスタートの応援をお互いにし合うコミュニティです。

 

今までは、定年後は家でのんびりしようとか、たまに旅行に行ったり、釣りに行ったり、そういう感じの定年後しかありませんでした。

 

人生100年時代と言われている今、60代の方というのはものすごく元気なんです。今までの経験やスキルがあるのに、余暇を過ごすことだけで終わってしまうのは、すごくもったいないと思いました。

 

それで、定年後に何をしているのか、どんなことをしようと思っているのかというのを情報交換しながら、お互いに切磋琢磨し合う、そんなコミュニティを運営しています。

 

二つ目は、おじさんによるおじさんのためのセミナーです。講師もおじさんで、参加者もおじさんです。おじさんのためになるようなセミナーをやっています。

 

三つ目は、50~60代向けの企業研修です。これは今年から始めました。50~60代の方が、ずっと活躍し続けるためにはどうすればいいのかということで始めた研修です。

 

主に50~60代の「おじさん」に向けた事業をしようと思ったきっかけは何ですか?

転職エージェントとして2018年に独立したんですけれども、そのときに全くうまくいかず挫折したんです。というのも、50~60代の方から転職の相談をされる機会は多いのに、50~60代向けの求人は非常に少なかったんです。

 

なので、紹介できる求人がない場合がほとんどでした。あとは1件の求人に50人ぐらいが申し込んで、内定は1人なので、49人には「残念ながら」というお知らせをしないといけないという状況でした。

 

そうすると、50~60代の方というのは「僕の経験が大したことないからですね」と落ち込んで帰ってしまうんです。でも、それは全く違います。50~60代の方には十分な経験があるんだけれども、ただ求人が少ないという、それだけなんです。なので、落ち込んでいる方の姿を見るのは本当につらかったです。

 

日本の景気が良くならない限り求人を増やすことは難しいので、私に何ができるのだろうと考えました。

 

定年後、そこからまたスタートするために、あるいはサラリーマン時代よりもさらに活躍していくために何か応援ができたらうれしいなと思って、今の事業を始めました。

 

現在のプロティアン株式会社の課題、困ったことはありますか?

プロティアン株式会社の課題というより私自身の課題になりますが、今、4歳の娘がいるので、子育てと仕事の両立という課題があります。

 

私自身、マネジメントに苦手意識を持っているので、社員を雇うことは積極的には考えていなかったんです。でも、今の忙しい状況を見ていると、何らかの形で手伝ってくれる方を求めないといけないのかなとは思っています。

 

プロティアン株式会社の未来の展望、金澤さんご自身の夢を教えていただけますか?

未来の展望は、目の前のことを一生懸命にやっていく中で、いつの間にか道が開けていくというイメージです。

 

小さいときから夢を持ったことがなかったんです。最近になってようやく、おじさん事業でおじさんを応援して、定年後も活躍してもらうことが私のミッションだと思うようになりました。

 

なので、目の前の面白そうだなと思ったことにどんどん挑戦して、失敗を重ねながら、そのうちにどんどん道が開かれていくというのが私には合っているのかなと思っています。

 

最後にプロティアン株式会社のPRをお願いします。

「プロティアン」とは、最新のキャリア理論で、「変幻自在に、自律的に」という意味なんです。

 

組織というのはあくまで自分が活躍するための土台です。なので、組織で働いていても「自律的に」自分の好きなこと、自分が得意な分野を活かせることが理想です。

 

みんなが「自律的に」生きるというか、「自律的に」キャリアを築いていくためのお手伝いをしていきたいなと思っています。

 

そして、特に50~60代のおじさん世代の方々が、定年後もさらに活躍したり、サラリーマンのときに培ってきた経験を活かして、サラリーマンのときにはできなかったことを定年後にやったり、そういう応援をしている会社です。よろしくお願いします。

金澤さんが経営者におすすめする本を教えていただきました!

『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』 グレッグ マキューン(著)、高橋璃子(翻訳)

エッセンシャル思考は、単なるタイムマネジメントやライフハックの技術ではない。本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するための、システマティックな方法論だ。エッセンシャル思考が目指す生き方は、「より少なく、しかしより良く」。時代はすでにその方向へ動きだそうとしている。99%の無駄を捨て1%に集中する方法!

Amazon URL

https://amzn.to/37Kx3VL

 

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!