今回は株式会社ワンプルーフ代表、平山 和泉氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社ワンプルーフ |
代表者 | 平山 和泉 |
設立 | 2008年6月4日 |
主な事業 | [事業内容]
インターネット関連事業 – ECフルフィルメントサービス・ブランドメーカーDtoC支援 – ECトータルソリューション・EC事業部委託・ECコンサルティング – ウェブサイト・モバイルサイト・ECサイトの制作・運営代行 – 管理運用型・成果報酬型SEO対策サービス – 通販EC事業者向けカスタマーサポート・受注代行 – コールセンター・テレマーケティング – 自治体向けふるさと納税サイト運用支援・ウェブマーケティング EC特化型HRソリューション事業 – EC運営業務プロ人材紹介業「EC STAFF LINK」 – EC特化型スキルマーケット「EC WITH」
出版事業: 出版社記号9904709 – 一般書籍出版業・書店との直取引による販売 – 季刊誌・ムック等プロモーション媒体制作
運営サイト EC特化型スキルマーケット EC WITH https://ec-with.jp/ ONEPROOF RECRUITING SITE https://one-proof.club/ 通販EC運営求人サイト ECjobjob https://ecjobjob.com/ 受注処理・カスタマーサポート・コールセンター支援 https://www.ecommerce-customersupport.com/ |
社員数 | 70名(取材時) |
会社所在地 | 東京都新宿区西新宿4-15-7 パシフィックマークス新宿パークサイド5F |
会社HP | https://www.one-proof.co.jp/ |
事業内容を教えてください
株式会社ワンプルーフはECソリューション事業という、Eコマース事業を展開されている企業の支援を行っています。特に1番強い領域は楽天やAmazonなどのショッピングモールの運用支援です。フロントからカスタマーサポート、バックヤードまで一貫して支援しており、新規顧客を獲得する総合通販の領域を得意としています。
どのような会社からご依頼を頂いているのでしょうか?
コーヒーマシンで有名なDe’Longhi様や、家電のMiele様、世界的スポーツメーカーのUNDER ARMOUR様などメーカー企業よりご依頼を頂いています。
当社はこれまで2000社以上のEC運用支援を行ってきたことから、経験数が1番の売りです。大きなブランドや外資系ブランドの場合、細かいレギュレーションが存在しますし、その内容が全て英語のものもあります。そのため、クライアントからは「競合・同業他社のブランドにおけるEC運用業務を行っているのだから、自社のEC業務運用についても問題なくブランドポリシーを意識して運用してくれるだろう」と実績を見て、弊社のご興味を持ってくださり、ご連絡頂くケースが多いです。
当社では、ただEC業務の運用を行うのではなく、お客様と同じ熱量、目線でブランドを守っていくことも認識しながらお仕事をしています。難しい領域の仕事だからこそ、結果を出すことで信頼に繋がり、多くのお客様から支持を得ることができていると思います。
支援実績の詳細は下記をご覧ください
https://www.one-proof.co.jp/case
今後力をいれたいジャンルはありますか?
家電やスポーツ系のブランドなど、強みをさらに活かしていきたいです。またアパレルや食品関係のお客様も近年ご依頼が増えておりますので、引き続き支援していきたいと考えています。
当社はEC事業者の利益率を増やすためのサービスを展開しています。最近では、EC WITHというプラットフォームを作りました。ECに関することを業務委託の方へスポットでお願いできる仕組みです。
ワンプルーフのEC運用支援のノウハウや人脈を活かし、EC事業者の売上、利益向上をサポートできるよう、業界全体を考えて必要なサービスをこれからも提供していきます。
もし興味のある方はこちらからどうぞ!
EC WITH URL: https://ec-with.jp/
ECに関するお悩みがある方もお気軽にお声がけください。
URL: https://www.one-proof.co.jp/contact
ここからは平山社長のことをお聞かせください。学生時代に頑張ったことはありますか?
私は中学生の時にパソコンを買ってもらい、高校生の頃には自分でECサイトを作るようになりました。自分の興味のゆくままパソコンを触っていましたね。こういう風に売ったらどうなるのだろうと実験的にやっていくのが面白かったです。
また、親戚一同商売人だったことから、自分も商売をしていくんだったら東京に行った方が良いと考え、大学入学を機に上京しました。
上京してからどのような生活を送られたのかを教えてください
中央大学経済学部国際経済学科で学びましたが、様々な国の経済事例を知ることができました。商業的な授業が多く、会計士になる友人も多くいました。大学の校風も繋がりを大事にして支えあっていくものなので、今でも友人や先輩・後輩と仲良くしています。
バイトではEコマースに関わる仕事をしていました。ヤマト運輸で梱包したり、ショップチャンネルのテレフォンオペレーターをしたりしました。また親戚の会社の商品をEコマースで売っていました。1日3時間ぐらいしか寝られずにいたので学業との両立が大変でした。
大学卒業してすぐに起業をされるのでしょうか?
いいえ。株式会社フォーバルという会社に就職しました。
卒業後すぐに起業をしようかと迷っていましたが、ある日雑誌でフォーバルの創業者 大久保会長がアントレプレナー制度を開催する記事を読みました。その記事で大久保会長は「失敗の数はおそらく日本1です、成功はなかなか真似できないけれど、失敗しないようにすることは教えられます」と仰っていて、とても興味が湧き、フォーバルに就職することを決めました。入社後は3年間大久保会長の下で学び、その後起業をしました。
フォーバルで学んだことを教えてください
アントプレナー制度での雇用は、1年のうち3ヶ月目、9か月目のタイミングで契約更新になります。期間内でクリアしなければならないミッションが与えられて、クリアできれば契約更新、クリアできなければ契約終了というとてもシビアな環境でした。
また、「経営者は営業ができなければいけない」ということで、入社後は新規顧客獲得のための飛び込み営業を経験しました。大久保会長が創業時に京橋あたりから飛び込み営業をしていたという話を聞いたので私も同じエリアから始めましたが、当時はまだ都市開発もされていなかったため、雑居ビルも多くありましたね。看板もなく何をやっている会社かもわからずにインターホンを鳴らしてドアを開けてセールスをしていましたが、様々な人と出会え、会社のリアルな姿を見ることができたのでとても良かったです。
起業のアイディアはありましたか?
フォーバルを卒業する時に自分は何がやりたいのかを考え、最後のプレゼンで、おじいちゃんおばあちゃんの生きた証を残す「自分史」を作る出版社を始めたい、と伝えました。役員8人のうち、7人は好感触でしたが、大久保会長からは最低点数がつけられました。理由を聞くと、「成功する経営には3つの大事な順番があって、1番目が社会性で、2番目が独自性で、3番目が経済性だ。1番目の社会性という部分において、あなたがやりたいという自分史はもしかしてニーズがあるかもしれない。けれど、2番目の独自性について言えば、君ではなく大手の出版社がやったほうが良い」とフィードバックをもらいました。
実際に、出版社として創業しましたがうまくはいきませんでした。創業してから2年間は自分の給与はなく、やりたいことをやるために、裏ではECサイトやウェブサイトの制作を受注していました。しばらくそんな生活が続くと、いい加減自分のやりたいことを諦めないといけないと思い始めました。社会からもっと必要とされている商品だったら、もっと売り上げがあるはずです。オーダーがないということは、ニーズがないことに気がつきました。自分が成功して、お金が有り余ったら出版ビジネスに再チャレンジしようと今の業態にピボットしました。
ちなみに、起業後、大久保会長に資金繰りが大変な状況を相談していたら、融資や出資などお金を渡す形ではなく、顧客になって応援して頂き『The決断 決断で人生を変えていく たったひとつの方法』を
出させていただきました。苦しい時期に助けていただき、とても感謝しています。
社長になってから大変だったことを教えてください
出版事業からECソリューション事業へ転換し、創業2年目からのEC運用支援サービスは当初月額5万円という低価格で、領域を絞ったサービスで始めました。単価を低くしたこともあり、300件ほどの依頼をいただきましたが、業務報酬の支払い遅延や、支払を行わない会社が、月に数件あったり、弁護士さんと債権回収に動いたり、低単価で件数を沢山こなす仕事なので、社員も疲弊していきました。
しかし、EC事業者であるお客様の利益率を知っていた為、値上げに踏み切ることができず、低価格サービスを提供する状態が10年ほど続きました。
どのように改善されたのでしょうか?
弊社に入社した際はあまり経験が少なく、弊社で育成した社員が、大手企業に引き抜かれるケースが相次いだことがきっかけとなり、サービスの品質向上と価格改定を行い、より持続可能な経営大切へとシフトしました。
当社で勤務すると、実践的にお客様の数字に向き合って施策や戦略を考えるため、個人の知識や経験、ナレッジもたまりやすいかと思います。一生懸命頑張れば、Eコマースを理解できる知識と経験が持てますが、引き抜きがきっかけで「この会社がEコマース運用支援における人材の育成所になっているのでは? 」と感じたことから改革を始めました。
また、頂く報酬に比べて、弊社が提供できてる価値についても、しっかり価値を提供できている事例が現場からの声で分かった事で、単価のアップを決断しました。もちろん品質が良くなければ単価もあげられないので、しっかりと内部の教育を行い、会社として持つべきナレッジを蓄積し、段階的に単価を上げていきました。単価を上げることで、社員に給与で還元できるようになりましたね。その結果、社員も定着し、業績も伸ばすことができました。
Eコマースの難しさはどのような点ですか?
メーカーは売れれば売れるほど、在庫を抱えなければなりません。特にアパレルのように流行り廃りがあるものや、食品のように消費期限があるものは戦略的に考えていかなければなりません。
だからこそ、ロングテールモデルを実現し、お客様と一緒に業績を伸ばせる会社にしていきたいと思っています。
今後の展望を教えてください
Eコマースの店舗は450万店舗ほどあると言われており、日本の中小企業数をはるかに超えています。利益率はプラットフォーマーだけが黒字で、プレイヤーのほとんどが赤字だと言われています。利益率が低い中で成長していくのはとても難しいことです。だからこそ、当社ではお客様がどのように成長をしていくかを一緒に考え、成長を支えていくところに注力していきます。
その一環として、先述した「ECWITH」も認知拡大を行い、利用者数を増やしていきたいです。
人を抱えるとどうしても人件費や固定費がかかってしまうので、社内にいる人材に兼務させているところも多いのですが、当人が持っているスキルとはかけ離れていることも散見されます。ですが、求めているスキルを持っている人材にすぐ依頼ができる環境があればより良い結果、多くの施策を打つ事ができため、EC事業者の利益率を増やすことができます。
ワンプルーフは創業以来、お客様の利益率を増やすことを軸にサービスを展開してきました。EC業界全体をより盛り上げるために、1社でも多くのEC事業者の成長をサポートできるよう、邁進していきます。
経営者におすすめの本を教えてください
2冊おすすめします。
1冊目は パウロ・コエーリョ著の『アルケミスト』です。少年が冒険をする本ですが、自分の状況によって捉え方が変わる本です。人生という大冒険をどうやって楽しんでいくかを思い出させてくれます。
2冊目は ジム・コリンズ著の『ビジョナリーカンパニー』です。読む時のタイミングによって、前は分からなかったけれど今ならわかる、という話が結構あったりするので、繰り返し読んでいる本です。
起業家としてモチベーションをどう保つかというときは前者を読み、ビジネスの感覚や大事なことをふり返るときに後者の本を読みます。
2冊合わせてぜひご覧ください!
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投稿者プロフィール

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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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