今回は株式会社ミツカルプロフェッショナル代表、加藤 慧大氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社ミツカルプロフェッショナル |
代表者 | 加藤 慧大 |
設立 | 2024年4月 |
主な事業 | 士業に特化した採用・経営支援事業 |
会社所在地 | 東京都渋谷区恵比寿1丁目19−19 恵比寿ビジネスタワー 4F |
会社HP | https://mitsukaru-pro.co.jp/about/mitsu-pro/ |
事業内容を教えてください
株式会社ミツカルプロフェッショナルは「国家資格から、日本を強くする」をミッションに掲げ、士業向けの採用支援・転職支援サービス、コンサルティングサービスを提供しています。
親会社である株式会社ミツカルではM&A仲介事業を展開しておりますが、当社はその子会社として税理士、会計士、社労士など一般企業のインフラといえる専門家の採用事業に向き合い続けたいと考えています。
創業事業として税理士業界の転職支援を始め、親会社から吸収分割されたため、事業としては5期目ですが、会社としては2期目の組織体制です。士業の転職支援は当社の使命だと考え日々邁進しております。
詳しいサービスが知りたい方はHPをご覧ください。
URL:https://mitsukaru-pro.co.jp/about/mitsu-pro/
ここからは加藤社長のことをお聞かせください。どのような学生時代をお過ごしでしたか?
私は岡山県岡山市の出身で、高校卒業まで地元にいました。小学校1年生のときから野球を始めましたが、母親の友人のつながりで、他の小学校のチームに所属することになりました。実は色んな小学校から子どもたちが集まってくる特別なチームで、コミュニティへの所属の仕方が面白かったです。
野球で岡山県の県選抜にも選ばれていましたが、私は得意なことよりも好きなことに走るタイプだったので、中学校からはバスケに転向しました。
そして高校生になり、岡山県にある偏差値52〜53くらいの普通科の公立高校に進学しました。1年生の時はみんな「岡山大学行く!」と言いますが、ほとんどが地元の私立か、関西・福岡の私大に進んでいました。しかし、私は人と同じ選択肢が嫌だったので、東京に進学したいと思っていました。父方の祖母が千葉県の柏市に住んでいたので関東は身近でしたし、「POPEYE」という雑誌の影響もあり、東京に憧れていました。
ただ、勉強の仕方がわからず、現役で10校受けて全滅したので浪人することになりました。1年間勉強して、駒沢大学に進学しました。
大学生活の思い出を教えてください
「雑誌を作りたい」と思い、フリーペーパーを作る学生団体に入りました。しかし、当時は文章が下手でデザイン能力もないので向いてないと感じました。
そこで全国の学生フリーペーパー団体が集まるイベント「Student Freepaper Forum」の運営メンバーになりました。最大で1,000人規模のイベントを開催したり、コロナ禍ではオンラインイベントを開催したりと精力的に活動しました。
就職活動はどのような業界を志望していましたか?
雑誌の編集者になりたいと思っていましたが、就活を進めるなかで編集者は稼げないことを知り、最後の最後まで悩んでやめました。また、広告業界を中心にエントリーしていましたが、正直ビジネスモデル理解せずに「とりあえず広告業界」みたいな感覚で受けていたので、100社近く落ちましたね。
大学4年の4月に、寮の友達と勢いで丸坊主にしてしまったこともあって変な学生だと思われていたと思います。面接では「坊主はネタなの?」と聞いて貰えることもありましたが、アピールチャンスだったにも関わらず真面目に説明しまい、もっと面白く返せばよかったな、と思います。
学生時代にやっていたイベント関連の企業への就職は考えていなかったのでしょうか?
その選択肢も頭を過りましたが、アルバイトでライブ会場の設営や撤去を経験したときに、自分はイベント業界に合わないと感じていました。
ふり返ると、仕事選びの根底には「稼げるようになりたい」という思いがありました。
両親が家でお金のことでよく揉めていたのを見て育ったので、「お金で苦労したくない」という気持ちが強かったですね。
そのため、就活の後半からは大手は外し、スタートアップやベンチャーに目を向けるようになりました。
どうして今の会社を選ばれたのですか
2つの理由がありました。「ビジョンが大きかった」という前向きな理由と選択肢がなかったという後ろ向きの理由です。
就職活動に苦戦していましたが、大学4年生の11月にようやく最初の内定をもらえました。最初に内定をもらえたのは不動産投資の営業会社で、「気合あります!」って言ったら受かりました。ですが、このままだとマズいと思い、就活を続け、ベンチャーの広告代理店とDMMと当社に内定をいただきました。
当時はそこまで強く意識していたわけではないですが、入社から1年経ったときに、きっと自分はこの会社のビジョンに惹かれたんだと思いました。
入社された時はどのような環境でしたか?
ミツカルはちょうど2期目の途中で、社員は代表の城之内と経理の方の2人だけでした。業務委託の方が2〜30人くらいいたのですが、オープンワークに載っていた社内懇親会の写真はその方たちも含まれていて、最初私は社員数が多いと勘違いして入社しました。
当時は社員3人目として「とにかくここから創っていくぞ」みたいなフェーズでしたね。
私は今も続けている税理士業界の転職支援に最初から携わっていました。
ミツカルプロフェッショナルの社長に抜擢された経緯を教えてください
胆力があると思ってもらえたことが代表に選ばれた理由だと思います。社員の多くが2年以内で辞めていた中で、代表の次に社歴が長いのが私です。
また新卒で入社したことから当社のDNAを解っているので、「理想の新卒」のモデルケースだったと思います。このような理由から、初めての子会社を作る際にお声がけしてもらいました。
経営者として大変だったことはありますか?
マネジメントと新規事業の立ち上げにはとても苦労しました。
新卒1年でリーダー、2年目の12月にマネージャー、その4か月後に子会社の社長になったので、マネジメントとは何なのかが分かっていませんでした。何をしたら社員がワクワクするか分からないまま組織を動かしていましたし、自分が経験してきた厳しいスタイルをそのまま再現したら、当然ですが上手くはいきませんでした。
例えば、営業会社なので「アポが取れるまで帰るな」と言って22時半まで電話させることもあり、社内で反発を招いたこともありました。
また、事業やサービスをゼロから作ることの難しさを実感しました。効率よくタスクを処理することやお客様とのコミュニケーションはできても、「何に価値があるか」「どんなサービスにニーズがあるか」と仮説検証するのは苦戦しました。マネジメントでとても苦戦して、自分だけで動かなければならない状態になってしまったことから、自分が描いていた理想とギャップがあって苦しかったです。
どのように失敗を乗り越えたのでしょうか?
まず、社長になったといっても新卒3年目だったので、最後は代表がなんとかするだろうという甘さがあったと思います。社長としての仕事ができていなかったですし、考えも未熟でした。
しかし、それに気づいてからは心を入れ替えて、人に任せたら口出ししないことを徹底してきました。細かいところが目に入るとつい言いたくなってしまいますが、それをすると社員のやる気が削がれてしまうことに気が付き、自分を律するようになりました。信頼して任せることがマネジメントの核になりましたね。
また、取締役がリクルート出身で36歳の経験も知見もある方だったので、役割分担を明確にしていきました。すると、そこからマネジメントがうまくいくようになりました。
今後の展望はありますか?
グループ全体で時価総額10兆円を目指しています。いわゆるリクルートやソフトバンクのようにグループとして強くなることを目指しており、ミツカルプロフェッショナルでは人材事業を起点にしてる会社として売上高1000億円を1つのマイルストーンとしています。
これまでは税理士業界に特化した採用支援をずっと行ってきましたが、最終的には中小企業の経営支援ができるようになりたいと考えています。
現在、日本の中小企業の90パーセントに顧問税理士が付いています。顧問税理士が経営者の1番の相談相手になっており、税金や財務、相続、資金調達などの経営のあらゆる場面で最初に相談されます。また、税理士事務所は多くの顧問先企業の財務の情報を持っています。そのため、税理士側から「社長、こういう会社があるんですけど、買ってみませんか?」と提案すると、成約率がとても高いです。
今後は士業の採用を支援するすることによって信頼関係を生み、M&Aニーズが生まれるといった大きなサイクルを作っていきたいです。
他の経営者におすすめの書籍はありますか?
サイバーエージェント代表 藤田晋さん著書の『渋谷ではたらく社長の告白』です。サイバーエージェントの創業期を描いた本で、組織に対して、目を背けたくなるようなシーンは毎日のように発生します。「あのサイバーエージェントでさえ、最初はこうだったんだ」と勇気づけられる一冊です。ぜひご覧ください。
![]() 【Amazon URL】 https://www.amazon.co.jp/dp/4344420160
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投稿者プロフィール

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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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