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HEA Coaching International代表 吉川ゆり氏

  • 12/12/2024
  • 12/04/2024
  • 人材
  • 244回

今回はHEA Coaching International代表、吉川ゆり氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

会社名称 HEA Coaching International 
代表者 吉川ゆり
設立 2021年
主な事業 コーチングスク―ル 

対人支援者向けビジネススクール 

自己啓発プログラム

社員数 名(取材時)
会社所在地 アメリカ合衆国 カリフォルニア州マリンカウンティ
会社HP https://mentalbreakthroughcoaching.com/

 

事業内容を教えてください

HEA Coaching Internationalは、コーチングスクール、コーチのためのビジネススクール運営、およびキャリアとビジネスのコーチングを提供している会社です。元々は私の副業からスタートし、現在は法人として事業展開しております。

当社の特徴は30代・40代の女性顧客が多いこと、そして往来の未来思考のコーチングだけでなく、目標達成の足枷になっている潜在意識の中の抵抗や、お客様の在り方にアプローチするために、過去や未来といった時間軸を超えたコーチングをしている点です。

特に女性は、性別による期待や社会から抑圧された環境で生きてきた方が多いため、気持ちの整理がつかないと未来を明るく捉えることができません。そのため、まずはお客様の根底にある気持ちを紐解き、明るい未来を切り開くお手伝いをしています。

 

HEA Coaching Internationalならではのメソッドを教えてください

私の長年にわたる管理職としての経験と、コーチング・NLP・セラピー・心理学などの学びを活かし独自のコーチングメソッド『Mental Breakthrough Coaching TM』を確立しました。

このメソッドは一般的なコーチング手法である未来志向のアプローチだけでなく、過去に向き合い表面的な課題の下にある根本的な課題に目を向けることで、価値観やアイデンティティなどを潜在意識レベルで変容させることができます。これにより思考や行動が変わり、過去の延長戦ではない未来を自分の手で作ることができるようになるだけでなく、瞑想やジャーナリングを取り入れることによって飛躍的かつ持続的な効果を発揮するのです。

 

コーチングを通して、お客様にはどのようになって欲しいですか?

当社のコーチングを通じて、自分のクリエイティビティを活かし、社会貢献ができる人になってほしいと考えております。コーチングをコミュニケーションツールではなく、社会を良くしていく1つのツールと捉え、お客様が本来持っているものを発揮し、可能性を最大限に生かすためのパワーを引き出すのが私の使命だと感じております。

人の顔色を伺い他人の価値観を受け入れていると自分の人生を手に入れることができません。ですが、コーチングで本当に自分がやりたいことを確認できると、それが新しいキャリアに繋がることがあります。

自分に制限をかけないことで、子どもに夢を語れる大人になってほしいですし、そんな大人を増やすためにコーチの育成も行っています。

 

当社の事業の詳細はこちらをご覧ください。

 https://mentalbreakthroughcoaching.com/

 

ここからは吉川様ご自身のことを伺いたいです。どのような学生時代をお過ごしでしたか?

中学生から英語を勉強していました。

英語が好きになったきっかけは同級生に洋楽を教えてもらったからです。邦楽とは違う魅力が洋楽にはあり、ハマっていましたね。

また、私は両親に「女性だから」と厳格に抑圧されて育てられましたが、いずれ社会で活躍したいと思っていたので、性別で生き方を決められない対等に働くことができる海外での就職を目指すようになりました。

 

大学は英語学部を専攻されますか?

いいえ。英語は自分で勉強していけるので、興味のあった人間の本質を学ぶべく、大阪大学人間科学部行動学を専攻しました。なぜ人が生きるのかに興味があったので、人間が生きている哲学や多重人格について学びたいと思っており、総合的に学べる学部に進学しました。

大学卒業後は、国際機関で働きたいと思い、アメリカの大学院で国際行政学を学びました。国際行政学は官僚になりたい人がマネジメントを身につけられる学問です。インターネットがない時代だったので、留学センターや本などで情報を集め、国際行政学が面白そうだと感じ、受験しました。

 

卒業後はどのようなキャリアを歩むのでしょうか?

卒業後もアメリカで生活したいと考えていましたが、日本政府からあと1ヶ月でビザが切れるとの通知があり、帰国するつもりでいました。そんな時に金融のコンサル会社の面接を受けたところ内定をいただき、幸運なことにビザサポートをしてもらえたため、無事にアメリカでの生活を続けることができました。

入社後は国際部に配属されたのですが、世界中の人と接する機会があり、「私のやりたいことはこの仕事だったんだ!」と思えるほど仕事が楽しかったです。

 

サラリーマン時代に経験して良かったことはありますか?

2007年ごろに中国に駐在したことです。

採用トレーニングや人事関係の仕事をしたのですが、アメリカと中国では習慣が全く違うことに驚きました。また当時は反日感情が中国国内で高まっており、中国人スタッフからはアメリカから来た日本人が新しいルールを押し付けてくると思われていたようで、知らない間に中国人スタッフから反感を買っていました。

いつまで経っても私の話はただ聞いているだけで、全く行動に移してもらえなかったため、何かを変える必要があると思い、自分から積極的にコミュニケーションをとるようにしました。現地の歴史やコミュニケーションを学び、相手のことを理解したうえで話をするようになってからは現地スタッフとの関係が良好になり、私をサポートしてくれるようになりました。

相手を理解することが仕事の基本であることを肌で感じることができたのは、良い経験でした。

 

どのように現地のことを学んだのでしょうか?

中国人スタッフに中国の何を見て学べば良いか聞いて、おすすめされたものを試しました。

文化的・歴史的背景は戦争博物館に行ったり、ドキュメンタリーを見たりしましたね。すると自分が正しいと思っていた世界の歴史と見方が全く変わっていきました。中国のビジネスを学ぶために『兵法』や『三国志」』を読んで理解を深めました。そして、勉強を自己完結するだけでなく、中国人スタッフにも意見を聞いたり、自分の感想を伝えたりと、私が本当に中国に興味がある姿勢を見せる努力をしていました。

 

金融の分野で華々しいキャリアを築かれていますが、元々独立を考えていらっしゃいましたか?

両親が自営業で苦労していたため、サラリーマンになるように育てられました。そのため、ずっと自分はサラリーマンとして生きていくと思っていました。

しかし出産後、「なぜ自分の時間を削って、人の利益のために働いているのだろう? 意味があるのかな」と思うようになり、この先定年まで働くことに絶望してしまいました。加えて過去を振り返り、どこで間違ったんだろう、もっとお金を貯めておけばよかったなど、暗い気持ちが続いたことで次第に仕事や人間関係でも問題が起こり、自分がおかしいのではないか・・・と思い始めました。

そしてどうにかしてこの状況から脱したいと考え、自己啓発本を読んだり、カウンセリングを受けたりする中でコーチングの先生と出会い、自分の考えが180度変わりました。

その後、私がコーチングを受けて感動した経験を同じように悩んでいる女性に伝えたいと強く思ったことから、コーチングを学び、副業として始めることにしました。

コーチングを提供し始めた当初から、「自分の人生はこのままで良いのか?」と悩む30代・40代の女性に沢山来ていただきました。特に私が副業をしていた頃は新型コロナウイルスが拡大して、人とコミュニケーションを取れず、誰にも相談できない人が増えていた時期です。お客様と接していくなかでコーチングは社会的に意味があると思い、法人を立ち上げました。

 

経営していく中で大変だったことはありますか?

アメリカ企業での勤務が長かったことから生じた、人材育成の課題を感じました。

とても仕事ができるスタッフがおり、その方に仕事をどんどんお任せしていたのですが、当時の私は日本では仕事を断ってはいけないという暗黙のルールがあるのを知らず、スタッフの「できます」と言う言葉をそのまま受け取って「できるんだ」と思っていました。

しかし、後日基本的に日本人は大変でも何も言わないことを知り、カルチャーショックを受けました。

この失敗から仕事はシステムやマニュアルにして、誰にでも仕事を振れるようにやり方を変えました。

 

経営する中で大切にしていることはありますか?

スタッフに理念やビジョンを常に伝えるようにしています。

またお客様に感じていただく世界観を統一するようにしています。一流ブランドは、商品だけでなく店舗や提供されるドリンクまですべてがセットになっています。世界観が統一されている企業はお客様から支持されますし、カルチャーをお客様自身が育ててくれます。当社でも、お客様が見えないところまでも世界観を統一することを目指しています。

 

今後の展望を教えてください

コーチの育成はもちろん、今後は女性活躍を支援するために法人研修にも携わりたいと考え、準備を進めております。

日本の働くお母さんの多くがキャリアと家庭のバランスに悩み、自分の可能性を十分に活かせていない現状があります。「能力不足」「時間やお金の制約」といった理由から、キャリアを諦めたりストップしてしまうケースも多く見受けられますが、それは非常にもったいないことだと感じています。

女性が持つ潜在能力は、企業や社会の大きな資産であり、その力を引き出すために必要なのは「内面からの意識改革」です。

コーチングにより、女性が自分の強みや価値観を認識し、「自分にもできる」という自己効力感を高めるプロセスをサポートし、昇進や新たな挑戦に対する心理的な壁を取り除くことで、女性が主体的にキャリアを築き、企業内でリーダーシップを発揮する土台を作ります。

このように内面的な変化をもたらすアプローチは、女性個人の成長、キャリアアップに繋がり、企業全体の成長、利益にも発展していきますので、今後も女性の輝く未来、社会進出をサポートできるよう尽力していきたいです。

 

他の経営者におすすめの本はありますか?

ダン・サリヴァンさん著書『10倍成長  2倍より10倍が簡単だ』です。

人生を向上させるポイントは、①自由時間、②お金、③人間関係、④人生の目的と、この4つを質的にも量的にもしっかりと考えることです。上記4つを徹底すると、古い自分を捨て、力強い正真正銘の真の自分に迫ることができると書かれています。そして他者承認や他人の価値観など必要ないものを捨てていくことも必要になっていきます。

セルフエンパワーメントという言葉がありますが、1人ひとりの人材が輝くと、会社もどんどん発展していきます。経営者の方におすすめの1冊ですので、ぜひご覧ください。

【Amazon URL】

https://www.amazon.co.jp/dp/4799330500

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!