今回は、株式会社メディアインキュベート、浜崎正己氏にお話を伺ってきました。

 

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。ぜひご覧ください!

 

株式会社メディアインキュベート 会社概要

会社名称 株式会社メディアインキュベート
代表者 代表取締役 浜崎正己(はまさき まさき)
設立 2016年3月30日
主な事業 メディア特化の事業投資
メディアの運用支援
メディアの立ち上げ支援
自社メディアの運用
運用支援ツールの作成
会社所在地 〒162-0842 東京都新宿区市谷砂土原町3丁目4-1 いづみハイツ市ヶ谷 601
会社HP https://media-incubate.com/

 

 

まずは、浜崎さんのご経歴を教えてください。

 

駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部卒業後、茨城県の水戸市に赴任して建設機械の営業をしていました。営業成績は良かったのですが、新聞記者になりたかったこともあり、メディア系の会社、兼松グランクス株式会社に転職しました。

そこでWeb版のディレクターとして日刊ゲンダイDIGITAL(旧称ゲンダイネット)のサイトの支援をしていました。

 

その後、GMOモバイルというGMOグループ会社に転職し、「Yomerumo」というポータルサイト編集のディレクターを担当していました。

 

そこからザッパラスという会社、UUUM株式会社というYouTuberのプロダクションを経て、27歳で起業しました。その日は、生まれてちょうど1万日目の2016年3月30日でした。

 

もともと起業したいという願望があったのですか?

 

高3のときから少し起業に関心がありました。

大学では慶應のSFCの方々がつくった学部にいたので、インターネットが身近だったんです。それにSFC出身の先生方と接していくうちに、起業するのが当たり前という感覚になっていき、そこでネットベンチャーの経営者の方々を知るようになりました。社会人になってからも起業する友人を見ていくうちに、気持ちがどんどん高まっていったのもありましたね。メディアの分野で起業したのは、その分野の知見や経験があったのと、自分が好きなこの領域で起業したいという思いからでした。

 

改めまして、株式会社メディアインキュベートの事業内容やサービスの特徴を教えてください。

 

主にメディアの新規事業の立ち上げの支援・サポートをしています。

具体的には、以下の五つになります。

1、メディア特化の事業投資

2、メディアの運用支援

3、メディアの立ち上げ支援

4、自社メディアの運用

5、運用支援ツールの作成

 

ラジオ、新聞、出版社などのマスメディアの新規事業に携わることが多いです。「Media Innovation」というメディアの業界誌を立ち上げて日々運用しながら、メディア関係者さんがイノベーションを起こすための支援をしています。

 

今なかなか厳しいと言われているメディアの在り方について、浜崎さんはどのような見解をお持ちですか?

そのような言説が多いのは確かです。しかし、私自身は「メディアは斜陽じゃないぞ」という気概で、メディアを起点に事業をつくるということに集中しています。

メディアとは媒介という意味なので、「場をつなぐ」とも定義できます。メディアをいかに使ってどのように事業に結び付けるかが大事だと思っています。

 

メディアの支援やメディアの業界誌運営、出版社の経営に携わった経験を踏まえて、「未来プロジェクト」というのを掲げて、会社を2023年の2月までに30個つくることを目標にしています。

 

いろんな形で縦割りになってしまっていることが多いように思います。それをより大きな方法で、産業の縦割りをなくしていきたいと考えています。産業別にカンファレンスをしたり、産業別にメディアをやりながら会社をつくったりしていき、戦略的に掛け合わせていかないと、混じり合わらないという課題を感じています。30社全てでメディア的活動を行い、掛け合わせを主体的に行うことで、イノベーション創出自体の仕組みを内包したエコシステムをつくろうと考えています。

そうすると、メディア自体も生き残れると思うんです。業界誌メディアが、向き合っている産業自体の事業創造のつなぎ役やコーディネーターとなり、共に事業をつくっていき、そこにファイナンスを掛け合わせたり、仲間を集めていけば、メディアは斜陽ではなく成長産業になると考えているので、それをやり遂げたいなと思っています。

 

Web系のメディアではなくて、あえて雑誌などの紙媒体を主戦上にしている理由は何ですか?

 

記者になりたかったというのと、僕が愛着があって入りたかった業界の方々と一緒に仕事をしたいという思いがあったからです。

 

同じ業界の方と仕事をしていると、悩まれていることも近く、ヒントになるものを共有できることがあります。

ジャーナリズムやメディアの人たちの暗黙知というのは、僕はもっと再評価されていいと思っています。メディアビジネス自体や、元記者のキャリアだったりも含めて考えていきたいです。そうした課題に対して、一人で解決するのではなく、みんなで考えて解決に向けて取り組んでいく場を設けるために、まずは30社立ち上げたいと思っています。

 

今までにどのようなご苦労がありましたか?

 

理想を求めてクライアントに先にチャンスを与えてしまった結果、僕自身がしんどくなって事業が回らなくなることは多々ありました。

 

例えば、大手企業に長年お勤めになった方のセカンドキャリアを支援したいという思いから、定年退職直後の方に入っていただいたり、地方においては、これまで従事していた仕事がなくなったということで機会を提供したいと思ってチャレンジしたり、就職経験がない方から起業したいと希望があって支援をしたりしてきました。ただ、全部がお互いにとって良い結果になったとは言えません。他にも、M&Aだったりでも契約をちゃんと見ていくと、非常に怖い内容だったというケースも多くありました。

 

それをどのように乗り越えられましたか?

 

生き残るためにやるしかないと思って、必死になって乗り越えました。現実に向き合ってやり直すしか方法はないんです。

なにくそっと思いながらも、しょうがないな、なんとかしようと気持ちを切り替えるようにしていました。そういう思いを、子どもにはしてほしくないという気持ちも頑張る力になりました。

 

株式会社メディアインキュベートの今の課題は何ですか?

 

これから30の会社を立ち上げようとしていく中で、マーケティング系、メディア系、それぞれの専門領域系の仲間は集まってきましたが、それをより一層成長させるために、ファイナンス周りを手厚くしていく必要性を感じています。

 

株式会社メディアインキュベートの展望や夢を教えてください。

 

設立しようとしている30社には、全てに「未来」という会社名を付ける予定です。また、「チーフ未来オフィサー」という役職を用意しています。未来を描き、未来に向けてチャレンジしていく方を応援したい。そう思い、メディア的アプローチから、チャレンジを支援していきたいと考えています。

 

目を背けていたり、諦めていたり、気付けていなかったりすること、それを前向きに解決するために、健全に議論する場を増やすことが大切だと感じています。そういった学び合いの場、実践の場をつくっていって、たくさんの会社をつくる中で、個人個人の人生が少しでも豊かになるためのハブになれればと思っています。

 

「未来」プロジェクトでは、全ての会社でメディアとコミュニティーとカンファレンスをします。そこで大量にコミュニティーをつくった上で、プロジェクトをつくっていきます。結果的に30社、100社、500社と増えていくこともイメージしています。500社において、それぞれの経営者同士で300社ずつ、つくられていくみたいになると、いつの日か、数万社とつくられていくこともあるかもしれません。そうやって、企業群を互いにつくって高め合っていくということをやりたいです。

 

そうすることで社会の課題が減ったり、例えば、現在の構造では儲かるところや優秀な人だけに情報やチャンスが回るという不均衡をなくせればと思っています。また、メディアを衰退産業から成長産業にできたり、きっかけを提供することによって、諦めているものが諦めないで済むような事例が増えればと思います。

 

それがこれからの子どもたちの未来にもつながると信じています。

 

 

浜崎さんが経営者におすすめする本を教えていただきました!

『コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践』エティエンヌ・ウェンガー(著)、リチャード・マクダーモット(著)、ウィリアム・M・スナイダー(著)、櫻井祐子(著)、野中郁次郎(著)、野村恭彦(著)

コミュニティ・オブ・プラクティス(実践コミュニティ)とは、あるテーマに関する関心や問題、熱意などを共有し、その分野における知識や技能を、持続的な相互作用を通じて深めていく人々の集団である。

 

実践コミュニティは、太古の昔から続く、知識を核とした社会的枠組であるが、組織がより意図的かつ系統的に知識を経営に活かすこと、加えてビジネスで新しく中核的な役割を担わせることが必要になっており昨今、熱く注目されている。

 

本書は、知的創造時代に必須の理論とその実践を、豊富な事例とともに解説する。

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
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