今回は株式会社LeadingRole代表、山内 友樹氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社LeadingRole |
代表者 | 山内 友樹 |
設立 | 2023年10月 |
主な事業 | HR 海外留学 店舗DX 補助金助成金支援 M&A 経営コンサル 営業コンサル |
社員数 | 45名(取材時) |
会社所在地 | 東京都新宿区四谷3丁目13−24 U square 四谷三丁目4F |
会社HP | https://leadingrole.info/ |
事業内容を教えてください
株式会社LeadingRoleでは「人々の成長と活躍を通じて、日本の課題解決と世界の発展に貢献する」という理念を掲げており、これに則って大きく3つの事業を展開しています。
1つ目は「店舗DX事業」です。少子高齢化の影響で働き手不足に直面している店舗に対し、これまで培ってきたDXコンサルのノウハウを活かし、業務効率UP、集客UP、コスト削減、働き方改革まで様々なニーズから最適なサービスを提供しています。より長期にわたって経営がはかどるように支援することで、店舗の価値を高めていきます。
2つ目は「M&A事業」です。日本企業の99.7%が中小零細企業ですが、約6割の経営者が60歳以上なため、後継者不在による黒字倒産や廃業が年間5万〜7万件あります。店舗DX事業を行う中で、後継者問題の声を聞くことが多くあったことからこの事業を始めました。経験豊富な専任アドバイザーがご希望をヒアリングし、経営者の想いを汲み取り、売り手と買い手を繋ぎ仲介を実施してきます。
3つ目が今日のメイントピックでもある「海外留学事業」です。「0円留学」を打ち出し、日本の若者の数が減っていく中でどうやって力をつけてもらうかを考えています。0円留学は現地で働きながら語学を学んで、働いた給料と学費が相殺される仕組みになってます。
共同運営している会社では、十数年間セブ島留学に取り組んできましたが、「行きたくてもお金がなくて行けない」という声を多く聞いたそうです。また毎日4時間以上の授業を受けると集中力がもたない人も多くいましたし、せっかく語学を勉強したのに、日本に帰っても全然使う機会がなくて、忘れてしまう方もいることを知ったことから、働きながら学べて、習慣化できるような仕組みがあればもっと意味のある留学になるのではないかと思い、当社と共にこの事業を始めました。
実践を通して英語が身に付く「ベトナム0円留学」の詳細は下記URLをご参照くださいませ。
https://vietnamstudyabroad.jp/
どうしてベトナムで事業を展開されたのでしょうか?
ベトナムは親日国で文化的に近い部分があることや、重犯罪率も低いことから、安心して生活できる環境があります。また、ベトベム自体がこれからの伸び代が高く成長していく国なので、留学された方の経験にプラスになると思い、事業を展開することを決めました。
どうして留学事業をはじめたのでしょうか?
「海外で暮らす」「海外で働く」経験をして、世界で活躍してほしいと考えたからです。
人は基本的に変わりたくない生き物です。現在、日本自体がコンフォートゾーンになってしまい、居心地が良すぎて変化しようとしない状況になっています。しかしながら「失われ30年」と言われるほどに経済も停滞しており挑戦する人が減っています。
だからこそ、0円留学を広めることで、挑戦する人を増やしたいと考えています。
ここからは山内社長のことをお聞かせください。どのような学生時代をお過ごしでしたか?
中学生の頃、「なんで自分は生きているんだろう?」と存在意義を考え始めました。そして「どうせ一度きりの人生なら、楽しまなきゃ損だな」と思うようになりました。また、「かっこいい大人になりたい」と考えていました。
かっこいい大人になるためには、力をつけることが重要だと考えた私は、世間が良いとしている「良い大学・良い会社」に入ることを目指しました。
そのためにスポーツで結果を出して推薦を狙う作戦をたてました。
具体的には何をしたのでしょうか?
ボクシングを始めました。競技人口が少く、自分の長所である体力や忍耐力が活かせるので勝てる確率が高いと判断しました。しかしながら、フィジカルで戦うことが好きではなかったので、目標の大学に入った時点で辞めました。
そして、大学生になってからは飲食店で働き始めたのですが、不器用で仕事が上手くできず、皿洗いばかりしていました。そのため、ホールスタッフをやりたいと店長に相談したところ、「明るいから呼び込みとかやってみたら?」と提案され、結果、月に1500人ほど送客することができました。
この時、初めて自分の強みを仕事で活かす経験ができました。そして、お客様の1人から「こんなに人が集められるなら、自分で店出せばいいのに」って言われて、実際にその方と一緒に店舗の立ち上げをしました。
学生時代から海外に興味はありましたか?
はい。海外旅行にも行ったことがなかったので、余計に外の世界への好奇心が強くありました。日本以外の世界がどうなってるのかすごく知りたかったです。また、世界で自分ができることをとにかく追求していきたい、という気持ちがありました。
昔から独立したいと考えていましたか?
はい。就活をしている時から「3年で独立しよう」と決めてました。最終的に自分で力をつけて、海外や宇宙に行きたいと思っていました。そのため、年功序列ではなく、若くても実力で評価される環境があるかを軸に会社を選びました。また市場・マーケットがある分野に絞って就職活動をしていました。
新卒の頃に経験したことで思い出に残っていることはありますか?
企画職として採用されましたが、実際の仕事は営業マンでした。
入社したばかりの頃は山形の訛りが抜けず、お客様から「何言ってるかわからない」と言われていました。
大変なことも多かったですが、営業の中で結果を出せば成長環境は自分で掴めますし、やるからには結果を出す意識だけは人一倍強く持っていたので、徐々に切り替えることができました。
その結果、1ヶ月目で目標を達成できて、2ヶ月目には異例のスピードで役職を任されました。新卒2ヶ月目で部下20人を抱える立場になったため、年上の部下ばかりでしたしマネジメントについても分からないことだらけでしたが、誰よりも現場に出て、誰よりも結果を出すことを意識しました。
愚直にやり続けた結果、良い組織を作れたと思っています。
3年経って独立をされるのでしょうか?
はい。3年経った時点で、東日本大震災がありました。その際、人生において何をするかではなく、誰と働くかが重要だということを実感しました。そして、同じような思いを持った仲間12名と一緒に、株式会社Wizを立ち上げました。ゼロから起業したというより、仲間と一緒に創業に加わった形になりました。
どのような仕事をされたのでしょうか?
まずは、福岡拠点の立ち上げを行いました。完全にゼロベースで、採用、教育、現場運営、すべてを1人でやりました。
しかし、2019年に人事を任されて東京に戻った直後、2020年にコロナが起きて、働きたいけど働けない環境が訪れました。東日本大震災のときと同じような現象が起きたことから、在宅ワークのコールシェア事業を始めました。介護や育児で働けない人にも隙間時間で働ける機会を提供するビジネスで、7000人以上の方が登録してくださいました。
このような事業を今後も伸ばしていこうと考えていましたが、仲間達とまた0から事業を作ってみないか、という話になり、2023年にLeadingRoleを創業しました。
創業時からすでに海外展開の構想は描いており、人と同じことをするのではなく、誰もやっていない領域に挑戦することで会社の存在意義が生まれると思っていました。
苦労されたことはありましたか?
はい。苦労ばかりですね。
私がベトナムに拠点を移したことから、経営陣が東京・札幌・ベトナムと三拠点に分かれるという状況でスタートしました。
しかし会社として一つの方向を定める必要があると思い、「ベトナムをどうする」「東京をどうする」「札幌をどうする」と、3人で目標を共有し、意思決定し、戦略を立てるように転換したところ、上手くいくようになりました。
突然、現地に行かれると大変なことも多そうですね
私自身が英語も話せず、海外生活の経験もない状態だったので、文化も法律もわからずに「本当に大丈夫かな」と思うほど、壁にぶつかりました。
しかし、日本で働いていた社員のひとりが「海外の事業に関わりたい」と声を上げてくれたことで、風向きが大きく変わりました。その社員は海外で生活の経験があり、英語も堪能で、現地でのビジネス経験も豊富でした。そんな人間が社内にいると思っておらず、驚きましたね。そして、その社員がすぐに来てくれたことで、言語面や文化面、契約など細かい部分でも多大なサポートを受けることができました。
最初は1人でどうしようかと思っていましたが、まさに救世主が現れたことでその後は順調に事業を伸ばすことができています。
今後の展望を教えてください
「人」を軸にした事業を展開して、日本の課題解決そして世界の発展に貢献していきたいです。まずは当社の強みである0円留学で日本人留学生を年間100名規模でベトナムに派遣する体制をつくっていきたいです。
そして、それが実現できた後に挑戦したいことが2つあります。1つ目は日本語学校の運営を通じて、ベトナム人の人材を日本に紹介していく仕組みを構築することです。海外から日本に来ると初めてカルチャーギャップに直面し、なかなか職場に馴染めず、最悪の場合は犯罪に巻き込まれて強制送還されることもあります。だからこそ、来日前から日本人とリアルなコミュニケーションをとり、文化への理解を深めてもらうことで、質の高い外国人を派遣できると考えました。
2つ目はベトナム人の人材が日本で働いた後、母国に帰国した際もスキルや経験を活かせるような環境づくりをすることです。外国人労働者の大半が、数年すると母国に帰ってしまいますが、日本での業務や文化をベースにした職場をベトナム国内にも整備することで、戻り人材が活躍できる社会を実現していきます。
経営者のおすすめの書籍を教えてください
KDDIの元創業者・千本倖生さん著書の『千に一つの奇跡をつかめ』と京セラの創業者 稲盛和夫さんの『生き方』がおすすめです。
『千に一つの奇跡をつかめ』では、成功の確率がたとえ1000分の1でも、それを信じて挑戦し続けられるかどうかが重要だという言葉は経営者に刺さると思います。経営者である以上は自分の信念を貫きたいですね。
『生き方』では人生には方程式があり、「能力 × 情熱 × 考え方」と書かれています。どれだけ能力があって、情熱があっても、考え方がマイナスに偏ってしまうと、全体としてはマイナスになってしまうので、最も重要なのは考え方です。
ぜひ2冊合わせて読んでみてください。
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投稿者プロフィール

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企業の「発信したい」と読者の「知りたい」を繋ぐ記事を、ビジネス書の編集者が作成しています。
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