注目キーワード
  1. 創業
  2. 二代目
  3. 社員
  4. 病気
  5. お金

HIPSTER株式会社代表 保倉光貴氏

今回はHIPSTER株式会社代表、保倉光貴氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

会社名称 HIPSTER株式会社
代表者 保倉光貴
設立 2016年
主な事業 洗濯代行業

クリーニング取次業

社員数 35名(取材時)
会社所在地 東京都新宿区市谷田町3-25パームハウスB2号室
会社HP https://awesome-wash.com/

 

 

事業内容を教えてください

HIPSTER株式会社は1都3県で宅配洗濯代行サービスを展開している会社です。

都心を中心とした洗濯代行サービスの「オーサムウォッシュ」、90分で集荷し翌日配達をするスピード重視のサービス「洗濯EX」の2つを展開しています。個人向け、法人・店舗向けのサービスを展開することで「少しの時間と少しの余裕を生み出し、豊かで充実した人生に貢献する」という企業理念を実現できるよう日々邁進しています。

当社は従来の代行業者と違い、自社工場での洗濯乾燥、自社スタッフによる集荷を行っており、申し込みや集配依頼がスマホから簡単にできるため、スピーディーな対応ができるところが大きな強みです。

また長期出張者向けのサービスもあり、普段東京にお住まいでない方も、泊まっているホテルから洗濯のデリバリーができます。

当社のサービスにご興味をお持ちの方はぜひ下記ページをご覧ください。

 

オーサムウォッシュ https://awesome-wash.com/

洗濯EX  https://sentakudaikou-express.com/

 

ここからは保倉社長のことを教えていただきたいです。学生時代に打ち込んだことはありますか

小学校から大学まで野球に打ち込んでいましたが野球では思った成果は出せなかったです。大学生の時のアルバイトでインターネット回線の電話販売を行ない、全国で上位に入るくらいたくさん売りました。トークスプリプの更新、会話の間合い、声のトーンなどを同僚と話し合い、毎日少しずつ、何度も改善していました。小さいことを改善し続けることで成果が上がるという成功体験は人生のターニングポイントになったと思います。

 

昔から社長に憧れていましたか?

特に社長になりたいという夢はありませんでしたが、祖父の経営している工務店にはよく遊びに行っていました。祖父がチームを率いて交渉して、仕事をしている姿はカッコ良いと思っていましたね。

また、私はITバブルを目の当たりにした世代なので、若い人がITで起業してメディアに出るのはカッコ良いな、少しでも近づきたいなと思っていました。

 

新卒ではどのような会社で働くのでしょうか?

ブログシステムで上場したITベンチャー企業で営業として働き、トップセールスマンになりました。

その後、お客様として出会った社長に「シンガポールで起業をするので来ないか」と誘われて、興味が湧き転職をしました。当時のシンガポールはリーマン・ショックから早く立ち上がり、経済成長が著しく、一度行ってみたいと思っていました。最低限の生活できる給料をいただけたので、ダメだったら帰って来ようという軽い気持ちで出国しましたが、結果、シンガポールとフィリピンの2カ国で仕事を経験することができました。

 

海外で何か印象に残っている仕事はありますか?

シンガポールでの生活体験が大きく印象に残っています。

男女限らず残業はせず、家事はメイドに任せて一切しない家庭がほとんどです。食事は外食し、洗濯・掃除は全部外注します。これは富裕層に限ったことではなく一般家庭でも普通のことで、家事育児に縛られない社会があるからこそシンガポールの女性は活き活きと自分のキャリアを築けているのだと感じました。

それに比べて日本人は共働きのうえ、まだまだ家事をするのは女性という風潮があります。

そのため、日本でも気軽に家事を代行できるサービスがあれば、負担も減らせるのではと考え、今のビジネスアイデアが思いつきました。

 

帰国後はどのような仕事をされるのですか?

すぐにでも自分で会社を立ち上げたいと思っていましたが、なかなか難しかったので就職をすることにしました。

転職活動の際に、フィリピンでオンライン決済サービスのカスタマーサポートを立ち上げた経験を話すとグリー株式会社が興味を持ってくださり、入社後はカスタマーサポートや新規事業の立ち上げを経験しました。

 

そこからどのように独立をするのですか?

会社員として働きながら、小さく起業をしました。1番ミニマムな形でテストマーケティングを行い趣味の延長線上としてスタートしたところ、多くのお客様からご支持をいただけたことがきっかけで、会社を退職して独立しました。

 

会社を経営されていて大変だったことを教えてください

資金の借り入れですね。最初は自己資金の500万円で経営していましたが、規模を拡大しようと金融機関に借り入れをお願いしたところ、面談で担当者から「売り上げ予定はどうなるのか?市場は良いのか?」など根掘り葉掘り聞かれて、うまく答えられずお金を借りることができませんでした。金融機関の方の判断は正しいと思いますが、信用がない中でお金を借りることは大変だと感じた瞬間でした。

他にはマネジメントでも苦労しました。創業当初はアルバイトが3名在籍していましたが、どうしても月に何回か欠勤が発生します。その際は自分がカバーする必要があるので仕事が終わった後に行きますが、予定より遅れた集荷になってしまい、お客様に迷惑をかけてしまうこともありました。時には「このサービス大丈夫か?!」という厳しいお言葉もいただきました。すべて実験だと思って試していても、運用には高い壁があること経験し、安定した運営ができるようになるまでトライアンドエラーを繰り返しました。

 

大変だったことからの学びはありますか?

利益を出すためのシナリオを作ると、現場はどうしてもギリギリの配置になりがちです。そのため、安定した運営をするためには、ケチらないことが大切だと学びました。損しても良いから余裕を持って人を雇っておかないと、大変な時にどうにもなりません。そうなるとお客様にも迷惑がかかりますし、スタッフも休めない緊張感があるため楽しく働けません。

経営者がコストを1割上げれば良いので、ケチらずにスタッフにお金を使う体制にすると、経営がうまく回るようになりました。

 

経営をする中で大切にしていることはありますか?

何かミスが発生した時に、スタッフのせいにしないことです。ミスが起こったのは、人ではなく仕組みが整っていなかったからだと考えています。管理画面を間違って操作してしまったら、ミスしないように確認してと注意するのではなく、入力時にエラー表示を出すように変更するなどシステムを変えていきます。「責めるべきは人ではなく仕組みである」と考えれば、人に依存しないですし、スタッフも働きやすくなると思っています。

 

「責めるべきは人ではなく仕組みである」と考えるようになったきっかけについて教えてください

グリーで働いていたときに経験したことがきっかけです。

お客様が何万人もいるサービスのカスタマーサポートで重要なのはお客様からの質問への回答や行う操作に間違いがないことです。そのため、わかりやすく管理画面が作られており、操作ミスを防ぐようなシステムになっていました。

例えば操作ミスが起きたとき、どのような手順で操作を行ったのか、途中で気づけるタイミングはなかったのか、ツール上でアラートやエラーは 出ないのか、または出せなかったのか、などツールの機能や現場のオペレーションなどを細かく確認したうえで、「仕組みで改善できないのか」と考える人が多くいました。人はミスをする生き物なので、人に頼るということは、ミスが発生することが前提です。そして、ミスが起こった時は次にミスが起こらないように対策をするチャンスだと考えるようになりました。

 

今後の展望はありますか?

現在は集荷が90分以内となっていますが、今後は60分に短縮したり、エリアを拡大したりと、よりお客様に寄り添うサービスにしていきたいです。

また、現在工場オペレーション、集配オペレーションともにITを使って最適化できるようなシステムを開発中です。

今後も皆さんの人生が豊かで充実したものになるよう、サービスに磨きをかけてまいります。

 

他の経営者におすすめの本はありますか?

私は堀江貴文さんの本に影響を受けました。特に『多動力』『ゼロ』がおすすめです。

堀江さんはしつこさを大切にしていると仰っています。実際にビジネスをするとウルトラCのようなことはなく、コツコツやり続けて積み上げていくしか解決方法はないと実感しますし、堀江さんのおっしゃっていることが良く分かります。

堀江さんは多くの書籍を出されていますので、気になった方はぜひ読んでみてください。

【Amazon URL】

https://www.amazon.co.jp/dp/4344031156

【Amazon URL】

https://www.amazon.co.jp/dp/4478025800

 

 

 

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!