今回は医療法人社団モルゲンロート代表、小暮裕之氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
医療法人社団モルゲンロート 会社概要
会社名称 | 医療法人社団モルゲンロート |
代表者 | 小暮 裕之(こぐれ ひろゆき) |
設立 | 2010年 |
主な事業 | 医療事業 有明みんなクリニック 有明ガーデン院 有明みんなクリニック 田町芝浦院 有明こどもクリニック 豊洲院 有明こどもクリニック 勝どき院 有明ひふかクリニック 有明ガーデン院 病児保育室フローレンス豊洲 |
社員数 | 172名(取材時) |
会社所在地 | 有明みんなクリニック 有明ガーデン院 〒135-0063 東京都 江東区 有明2丁目1-7 有明ガーデン医療モール1階 |
会社HP | https://child-clinic.or.jp |
事業内容を教えてください
現在は5つのクリニックを運営しています。有明みんなクリニックが2つ、有明こどもクリニックが2つ、有明ひふかクリニックと病児保育のフローレンスです。
少子高齢化率で人口減少を迎えている今だからこそ働くパパ・ママが安心して出産ができるよう医療を通して安心と笑顔を届けていきたいと思っています。平日21時まで診察をしていたり、土日祝日も診療できる病院にしています。また小児科は内科だけでなく耳鼻科も併設し、子供だけでなく親も一緒に診察できるクリニックです。
特に皮膚科クリニックはママが美容医療を受けながら美しく元気に子育てしてもらえたらいいなと思いチャレンジしています。仕事の休みが取りにくいときに、お子さん預かる病児保育室を運営し、東京の湾岸地域(豊洲、勝どき、有明)で活動しています。
私が開業したのが2010年で、その頃湾岸地域ではタワーマンションを中心に世帯が増えていました。人が増えているのにも関わらずインフラが追いついてない状況があり、医療不足を感じていました。そこから湾岸地域にクリニックを拡大していきました。
学生時代に打ち込んだことはありますか?
中学受験は頑張りました。埼玉県の小学校に通っており同級生250人中受験をする生徒が私含め2人だけという環境でした。私立中学を合格することができました。
獨協中学を選んだのは大学で医学部があったからです。私の親が獣医で病院経営をしており、自宅の1階は病院、2階が自宅になっていたので、医者になる道は幼い頃から考えていました。
大学は医学部に進み、ヨット部として活動していました。個人でメダルを取ったこともあるほど打ち込んでいましたね。
社会人時代は、最初のお仕事はどういったものですか?
最初の仕事は、千葉県の国保旭中央病院で研修医を始めました。当時から小児科医に憧れはあったものの、私は医師として幅広い知識をつけたいと思い、全ての患者さんを診療できる病院を選びました。
救急が多く大変でしたが研修医がチャレンジできる環境でした。当時は週に100時間働かないと一人前になれないと言われていたので厳しい環境だったと思います。
そこから小児科医で勤務するようになったのは何故ですか?
研修医時代は入院患者さんを中心に診ていました。特に小児科に入院していた患者さんが笑顔と感謝で退院していく姿を見て、子供たちの未来になることにチャレンジしたいという夢ができました。
小児科の仕事は予防から診断、病気を治す幅広い知識が必要でやりがいも感じました。小児科と聞くと子供はきちんと症状を話すことができないので難しそうという意見もありますが意外と分かりやすく、生体反応で見分けがつきます。例えば心拍数や呼吸が速くなる、元気がなさそうな顔や顔色悪いなど成人患者より診やすいこともあります。
その後国立成育医療研究センターで3年間働いた後に、再度旭中央病院に戻り小児科で働いていました。日本の新生児は1ヶ月未満の新生児と0歳の乳児死亡率は世界で最も低いと言われています。
しかし小児科で働いていると、日本の1歳から4歳の死亡率は先進国の中で高いと学びました。2005年の統計だと、先進国の13カ国で比較するとワースト2位でした。子供の体が悪くなる前に早く病気を発見すれば重症化することもなく、早期発見・予防を届けられるともっと良い世の中になるんじゃないかなと考えました。
現在5つのクリニックを展開していますが何が一番大変でしたか?
開業時は有明で手狭なクリニックで開業していたので、3分の1の患者さんがクリニック内で待ち、3分の2の患者さんが外で待つ環境でした。待ち時間も長く、特に豊洲からも患者さんが多く来ていたのでクリニックの分院展開を決断しました。2つ目のクリニックを開業した時が大変でした。
今までは自分がプレーヤーとしても勤務していましたが、クリニックが複数になった分、私だけでなくスタッフを自立させていく教育が必要になっていきました。目が行き届かなくなってくるタイミングで人が入れ替わることもありました。今までリーダーシップにチャレンジすることがなかったので、経営的な働き方や考え方を学びました。
経営者的な立場になるときの取り組み方などありますか?
当時はリーダーシップを使って、スタッフ皆に頑張ってもらい自立させていく目標を持っていました。うまくいかない事を友人に相談すると『7つの習慣』という本をおすすめされたので、読んで内容を実践しました。
また湘南美容クリニックの相川先生のお話を聞いた際に、スタッフが何千人、医者は数百人在籍しており、さらにクリニックも数十院あることを知り、経営について勉強していくことを決めました。
経営するにあたり大切にしている言葉は、アンパンマンの作者のやなせたかしさんの「喜ばせごっこ」です。要は自分も良いし、相手も良いという状態を続かせていかなければ皆が幸せになりませんね。
今後の展望を教えてください
今までは湾岸地域の医療不足に取り組んできました。特に新型コロナウイルスの蔓延により小児科の需要が以前より減りました。一般的な風邪やインフルエンザの感染症に疾患する子供が少なくなりました。小児科のクリニックに関してはやり遂げた気がしています。
次に良くしていきたいのは、出産・育児です。出産で2人目以降を産むベストな環境はまだ作られていないと思います。次は産婦人科病院を作っていきたいです。産婦人科は産前と産後のケアにフォーカスしていきたいです。
日本は人口減少問題があります。出産をしても、医師が応援できる量が限られています。今後子供たちや孫たちの世代が安心して暮らすためには他の国から助けてもらう必要があります。今の医療の水準が低い国は、小児科の方の需要は高いと思ってるので途上国への医療支援も始めていきます。
最初にベトナムからはじめて、現地の方に喜んでもらえるサービスを行うことで親日の人が増え、将来の日本にとってプラスになっていきます。
また将来的には日本の義務教育の水準を上げていきたいです。発想力・クリエイティブ・問題解決・チームワーク・リーダーシップなどを育てられる環境を子供達に提供していきたいです。
この記事をご覧になった方々ヘメッセージはありますか?
働くパパ・ママの出産子育てを応援したいという思いに共感いただける方は、ぜひ仲間になっていただきたいです。
経営者におすすめの本を教えてください
『7つの習慣』です。この本を読むと物事の見え方が変わっていきます。
大人になってからの成長はパラダイムシフトです。物事を多角的に見えるようになれば人生が劇的に変わります。この本をきっかけに一人でも多くの人が人生を好転させてくれたら嬉しいです。
『7つの習慣』 スティーブン・R. コヴィー (著)
米国フランクリン・コヴィー社副会長。世界各国の政府や企業のリーダーに対して、広くコンサルタントとして活躍中。「7つの習慣」を初めとする著作はいずれもミリオンベストセラーを記録し、世界に大きな反響を巻き起こしている。英国のエコノミスト誌によれば、コヴィー博士は世界で最も影響力のあるビジネスの思想家と評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) Amazon URL: |
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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