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ベストトレーディング株式会社代表 堀内 継由氏

  • 05/29/2025
  • 05/27/2025
  • 仕事
  • 16回

今回はベストトレーディング株式会社代表、堀内 継由氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

会社名称 ベストトレーディング株式会社
代表者 堀内 継由
設立 昭和34年9月1日
主な事業 一般廃棄物中間処理業、プラスチック類・ペットボトルの分別・圧縮・梱包

産業廃棄物中間処理業、使用済み飲料容器(缶類・ペットボトル・ガラスビン)の分別・圧縮・梱包

就労移行支援B型事業所の運営

社員数 47名(取材時)
会社所在地 神奈川県厚木市金田1141番地3
会社HP https://best-trading.co.jp/

 

 

事業内容を教えてください

ベストトレーディング株式会社は「環境と福祉事業を通して人々に幸せを。」を経営理念とし、廃棄物処理業を営んでおります。瓶・缶ペットボトルの空き飲料容器の回収・選別・出荷事業と市区町村から出る廃プラスチックの回収・選別・出荷。そして、学校給食で飲まれる牛乳パックの回収と洗浄、出荷を行なっています。

また、古着の回収・出荷も行っております。

さらに、就労継続支援B型事業所 ビーライトを運営し、障がいを抱えた方に生活活動などの機会の提供、能力の向上のために必要な訓練などを行っています。

 

事業に関する詳細は下記HPをご参照くださいませ。

URL: https://best-trading.co.jp/

 

何かPRしたいことはありますか?

当社は空き飲料容器リサイクルをはじめとした循環型社会の形成活動に健常者と障がい者とが一丸となって取り組んでおります。この取り組みは先代の創業者が始め、今では全従業員の4割が障がいを持つ人たちです。障がい者も健常者と同等の職業能力の開発を行い、工場長など責任のある仕事に就くことによって社会的地位の向上を目指しています。

そして、就労継続支援B型事業所 ビーライトを運営し、障がいを抱えた方で企業への就職が困難な方でも社会との繋がりの場ともなる、心地の良い居場所作りを目指しています。

ベストトレーディング株式会社は、必要とされ、 愛され、感謝される企業を目指し、挑戦と革新をもって、社会に貢献し続けてまいります。

 

ここからは堀内社長のことをお聞かせください。どのような学生時代を過ごされていましたか?

出身は静岡県菊川市です。小学校4年生から地元のスポーツ少年団で野球を始めました。少年団の仲間と過ごす時間が、とにかく楽しかったので、中学校でも一緒に野球部に所属し3年間、汗を流していました。プロを目指すといったことはなく、仲間と一緒に過ごす時間が本当に楽しく、たわいのない悪戯や自転車で遠出をしたりと、今思い出しても遊んでばかりいたと思います。塾にも通いませんでしたが、定期テストの成績はそれほど悪いものではなく、全学年を通じて大体、学年で10位以内を維持していたと思います。

 

中学まで野球をされていたのですね。ポジションはどちらでしたか?

特別体が大きかったわけではないのですが、肩が強く遠投が得意だったので、最初はキャッチャーで、後に外野も守りました。野球以外にも少林寺拳法や書道、英語塾など、複数の習い事にも通っていました。

 

高校時代は親元を離れて下宿されていたそうですね

親の意向で下宿することになったのですが、それまで実家で全て親の庇護のもと自由気ままに暮らしていたので、家族以外の人と暮らすことに最初のうちは苦労しました。

下宿先は高校1年生から3年生まで各学年が2人ずつ、計6人が同じ屋根の下で六畳一間の個室を与えられて暮らしていました。下宿先では昼食の弁当を用意してくれるのですが、ある日の弁当に白米の上にイチゴが直に置かれ、白米が赤く染まったイチゴ味のご飯の味を今でも鮮明に覚えています。

 

高校生活はいかがでしたか?

正直、勉強に真面目に向き合う生徒ではありませんでしたが、テストの点がものすごく悪かったことはありません。しかし、今も当時も「人と違う、同じことをしたくない」という気持ちが強く、周りの人と同じように勉強することに興味が持てませんでした。大学付属高校だったのですが、結局その思いが卒業後の進路にも大きく影響しました。

 

アメリカではどのようにお過ごしでしたか?

高校卒業後はアメリカに語学留学することに決めました。毎日が刺激的で、本当に充実していました。色々な文化に触れ、様々な価値観を持つ人々と出会う中で、視野が広がりました。アメリカでの1年弱の経験は日本では絶対に得られないもので、本当に素晴らしかったです。サーフィンに初めて挑戦をしたり、ドライブでメキシコまで足を延ばしたこともあります。 帰国後も海外に魅了され、10代後半から20代前半にかけてワーキングホリデーのビザを何度も活用し、オーストラリアやカナダなど、様々な国で暮らしました。 カナダでは、全財産を盗まれてしまいましたので、帰国費用が貯まるまで日本食レストランで働いて過ごしました。

 

その後は就職はされますか?

三和シーフーズという会社に入社しました。入社してすぐにフィリピンへ行き、品質管理の仕事に携わっていました。1990年代のリサイクル法の制定を踏まえ会社がガラスリソーシング株式会社を共同で立ち上げたことで、会社からリソーシング会社に移るように指示されました。かつての海外経験などから順応性は高い方ですし、元来の性格から新しい分野に挑戦することに不安を感じるタイプでもなく「どこに行っても何とかなる」と思って新しい職場に赴きました。

 

ガラスリソーシングの会社で学んだことはありますか?

現場で学ぶことが全て勉強になりました。営業、総務、事務など、全ての仕事が繋がり、どれ一つ欠けても会社は成り立たないということも肌で感じることができました。

また、伊藤憲一会長からはよく「人に気を遣え」とも言われました。お客様や社員、周囲の人への気配りや配慮はもちろんですが、仕事に対しても細やかな気遣いがとにかく大切だと学びましたね。感謝の気持ちを持つことの重要性も改めて認識しました。

 

社長就任の経緯を教えてください

令和2年にガラスリソーシング株式会社とベストトレーディング株式会社のM&Aが成立し、そのタイミングで社長を任されることになりました。両社の代表が友人同士で、私自身も以前からお付き合いのある方だったため、社長就任はスムーズに決まりました。

 

社長就任にあたって、どのような覚悟をされましたか?

お世話になった方々に恥をかかせたくないという強い思いがありました。ですから、「徹底的にやる」、3年以内に売上を10億円にするという目標を掲げました。とにかく、会社を良くすることに向き合う努力を懸命に取り組むだけです。

 

利益をあげるためにどのような工夫をされましたか?

就任した時は、新型コロナウイルスの影響で物価が上昇している時期でした。資源物の相場も上がっていたので、ビジネスを始めるには良いタイミングでした。また、当社の事業は景気や社会情勢に左右されにくいという強みもあります。 加えて、新たに古着の回収事業を始めました。古着はリサイクル率がまだ低く、多くが廃棄されています。魚の貿易で培った海外との繋がりを活かし、古着の輸出ルートを構築することで、サステナビリティにも貢献できると考えました。本当に、タイミングに恵まれました。

 

何か採用や教育で工夫されていることはありますか?

特別な教育制度はありませんが、優秀な人材を採用することを重視しています。数年前には採用を強化し、経験のある中途採用を積極的に行っていました。また、社員が気持ちよく働けるように、オフィスを改装し、働く環境を整えました。 そして、スタッフには「口先だけでなく、感謝の気持ちを持てる人間になりなさい」と伝えています。利益を追求するだけでなく、周りの人への感謝の気持ちを持つことが、良い仕事をする上で不可欠だという教えは私自身、伊藤会長に言われて学んだことの一つです。

 

今後の展望を教えてください

まずは、現在の事業をさらに拡大していきたいと考えています。国の政策としても、プラスチックのリサイクルの推進が打ち出されていますので、微力ながら貢献していきたいです。また、古着の事業を拡大し、国内での循環の仕組みを作りたいですね。 長期的な目標としては、社員の起業や独立を積極的に支援し、新しい事業の創出を応援していきたいです。若い感性からこそ、新しいものが生まれると信じていますし、変化こそが最大の安定だと考えています。将来的には、独立した社員たちと手を組み、一緒に新しい世界を作っていけたら最高ですね。

 

読者になにかメッセージはありますか?

人は不自由を解決するために行動します。そうでなければ、成長することはありません。空を飛べないから飛行機を作り、すぐに連絡を取りたいからスマートフォンを作りました。快適さを求めることは、現状への不満や不自由さを感じ、それを解決しようと努力する過程そのものです。 ですから、皆さんにもぜひ、自分自身に少し負荷をかけてみてほしいと思います。また、自分の気持ちは自分にしか分かりません。誰かの意見に流されるのではなく、自分の心の声に耳を傾け、大切にしてください。

 

経営者におすすめの本はありますか?

私は斎藤一人さんの本をおすすめしています。キャッチーなタイトルも多いので、気になったものをぜひ読んでいただきたいです。

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!