アムール株式会社 沖野氏

今回はアムール株式会社代表取締役、沖野耕基氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

会社名称アムール株式会社
代表者代表取締役社長 沖野 耕基
設立2025年7月13日
主な事業AI検索最適化(AIO/LLMO)、AI検索対応Webサイト制作、デジタルマーケティング支援
資本金100万円
会社所在地 〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目12-4 N&EBLD.7
北海道事業所:〒043-0032 北海道檜山郡江差町49
会社HPhttps://amour-inc.jp/

事業紹介をお願いします

アムール株式会社は、AI検索最適化(AIO/LLMO)を提供しています。ChatGPTやGeminiといった生成AIから企業のブランドやサービスが引用されやすい構造を設計するサービスです。

検索流入の増加だけでなく、ブランド認知の向上にもつながり、AI検索経由でのお問い合わせは受注率が高い傾向にあるため、営業効率の改善にも寄与します。

スマホ時代からAIエージェント時代へと言われる今、このAIエージェント時代のマーケティングこそが、AI検索最適化(AIO/LLMO)です。

従来のSEOとの違いを教えてください

SEOは「Search Engine Optimization」、検索エンジン最適化ですね。GoogleやYahoo!の検索結果で上位に表示されるようにコンテンツや技術を最適化する取り組みです。この20年間、デジタルマーケティングの中心にあった考え方です。

AEOは「Answer Engine Optimization」、答えエンジン最適化と訳します。ChatGPTやPerplexity、Geminiといった、質問に対して直接“回答”を返すAIに対して最適化する取り組みです。

一言で言えば、SEOは「検索結果に表示される」ための施策、AEOは「AIの回答に引用される」ための施策です。

AIエージェント時代になると、AIが探索と評価を行い、最終的な意思決定だけを人間が行うという時代になります。そのため、AIにまず探索の時点で選ばれないブランドは、そもそもAIにレコメンドされないということになります。つまり、AIにまず認識されることが重要になるわけです。

これが、AI検索・AIエージェント時代の消費者行動と、AIエージェント以前のGoogle検索時代の検索行動の大きな違いだと考えています。

AI検索最適化の市場は、今どのような状況でしょうか?

20代・30代のスタートアップ経営者はすでに取り組んでいる、あるいは危機感を持っている印象があります。今年に入ってからはエンタープライズ企業を中心に、AI検索最適化(AIO/LLMO)に予算をつけ始めた企業も増えてきました。

一つのきっかけとして大きかったのは、星野リゾートの星野佳路代表による「ブランドは死滅する」という発言です。これを受けて、ブランドに頼らないマーケティングとしてAI検索最適化(AIO/LLMO)への関心が高まったと考えています。

また、2025年に大手の研究機関や戦略ファームから調査レポートが出ており、AI検索最適化(AIO/LLMO)は一過性の施策でもSEOや広告と横並びの施策でもなく、既存のマーケティング戦略を根本的に再定義するものと位置づけられています。つまり、特定キャンペーンのような取り組みではなく、企業がコア能力として投資すべき領域だということです。

そうなると、組織全体でAI検索最適化(AIO/LLMO)にアジャイルに対応できる体制が必要になります。経営だけでなく、営業・マーケティング・カスタマーサクセスを横断した編成と、専用のKPI設定が求められる時代です。

大きな市場になると見ていますし、皆さんが想像している以上に、大きな変化の時期に差しかかっているのではないでしょうか。

アムール株式会社のサービスと強みについて教えてください

従来のSEOの減少や、AI検索の影響による広告CPAの上昇など、こうした課題を抱える経営者は多いと思います。弊社はWebサイト制作にとどまらず、ChatGPT・Perplexity・Geminiといった生成AIに見つけられ、引用・推薦される状態を作ることを一気通貫で支援しています。

強みは3つあります。

1つ目は、事業全体から逆算する「AI検索最適化(AIO/LLMO)戦略設計力」です。

AI検索最適化(AIO/LLMO)を単体の施策としてではなく、「売上にどうインパクトを与えるか」から逆算して設計します。

弊社メンバー全員が前職で売上1兆円規模の大手メーカーをはじめ、複数の大企業のデジタルマーケティング支援に従事し、SEO・広告・CRMなどを横断してきた経験から、集客だけでなく商談・受注までを含めた全体最適の視点を持っています。

そのため、「AIに引用されるコンテンツを作る」だけで終わらず、どのプロンプトで流入を取り、どの導線でリード化・商談化するかまでを一貫して設計します。結果として、単発的な流入増加ではなく、売上に直結する大きな成果を生み出せることが強みです。

2つ目は、自社検証 × 独自のLLMOフレームワークによる「再現可能な勝ちパターン」です。

弊社では、自社でLLMOを実践し、ChatGPT経由での問い合わせを継続的に獲得しています。この実証データをもとに、「どのような情報がAIに引用されるのか」を分析・分解し、独自のLLMOフレームワークとして体系化しています。一般的なLLMOが「どの媒体に掲載されるか」といった表層的な対策にとどまるのに対し、弊社では「なぜその情報が選ばれたのか」を構造レベルで分解し、勝ちパターンとして設計に落とし込みます。

そのため、施策ごとに結果がブレるのではなく、再現性のある形でAIに選ばれる状態を作り出すことが可能です。

3つ目は、AI検索最適化(AIO/LLMO)専門チームによる「精度の高さ」です。

LLMOは、業界構造・競合関係・顧客の購買文脈を深く理解した上で設計しなければ、精度の高い成果にはつながりません。弊社では、LLMOの専門家が直接クライアントを担当し、戦略設計から実行まで一貫して対応します。

大手企業のように担当が分断されることがないため、支援の中で蓄積された業界理解や文脈が継続的に活かされ、施策の精度が時間とともに向上していきます。

手法論ではなく戦略論で動き、クライアントの事業・競合をしっかり理解したうえで、本質的な競争優位性を作るためのAIO支援を行っています。その結果、机上の理論ではない、成果につなげられる支援が可能になります。

AI検索最適化(AIO/LLMO)にお悩みの方、何から始めればよいかわからない方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

アムール株式会社のAI検索最適化(AIO/LLMO)事業https://amour-inc.jp/

ここからは沖野社長のことをお聞かせください。経営に興味を持たれたのはいつ頃でしょうか?

祖父が経営者だったので、幼い頃から経営や事業経営は身近な存在でした。それもあって、経営学部のある大学に進学しました。

大学では経営戦略やマーケティングを中心に学び、企業がどう戦って勝つか、競争優位性を築いてどう市場に選ばれていくのかといったことを勉強していました。大学で学ぶうちに、経営戦略やマーケティングについてもっと深く学びたいと思い、大学院に進学することにしました。

学生時代に打ち込んだことはありますか?

特に打ち込んでいたのは、大学院での研究活動です。

マーケティングのゼミに所属し、「人は合理的に判断しない」「正しい戦略が大手企業では実行されない」といった問いを、実務に近い視点で掘り下げていました。特に課題意識を持っていたのは、戦略が間違っているから成果が出ないのではなく、伝え方や前提の共有がずれているために実行ができず、その結果、戦略は合っているけれども実行力が弱くて結果が出ないというケースが多いということでした。

このゼミでの研究が、ファーストキャリアの選択にもつながっています。正しい戦略を立てること以上に、どう理解されて行動に結びつくかが大事だと考え、戦略をしっかり現場で実行できる支援をしたいと思い、コンサルティングファームに入社しました。

学生時代は、こうした勉学に励んでいたという印象が強いですね。

ゼミで印象深かった活動、影響を受けた活動はありますか?

経営学以外の学問を勉強する勉強会があり、それが非常に思考のストレッチになってよかったと思っています。

特に印象に残っているのは、哲学や生物学の同級生との議論です。ラ・ロシュフコーの『箴言集』やリチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』を通じて、人間の行動は論理や合理性だけでは動かないということを学びました。

今でいう行動経済学や消費者行動論がそうだと思いますが、そういった領域もマーケティングに大きく関わると感じ、他分野の知識も大事だと思うようになったきっかけでもあります。自分の専門領域以外の勉強ができたことは、特に印象に残っていますね。

会社員時代のお仕事について教えてください

ファーストキャリアは、中小企業向け経営コンサルティングの船井総合研究所です。私は売上1兆円超の大手企業を対象に、エンタープライズ向けBtoBデジタルマーケティングを担当していました。

AI検索最適化(AIO/LLMO)のソリューション開発、AIを活用したコンテンツ制作や広告最適化、業務効率化など、複数のプロダクト開発に取り組みました。当時はなかなか売れなかったものの、最近ようやく市場に受け入れられるようになり、それが独立のきっかけの一つになっています。

デジタルマーケティングの魅力は、1対nのアプローチにあります。商品を買っていただく、認知していただく、そういったアプローチをしたくても、オフラインだと時間と数に限りがある。でもデジタルなら、顔の知らない誰かに対して、世界中・何億人規模でアプローチできる。そういったデジタルの可能性に、すごくやりがいを感じています。

いつ頃から起業を考え始めたのでしょうか?

子どもの頃から経営者になりたいと思っていたわけではありませんでした。

独立のきっかけは、大学院の恩師の存在が大きいです。P&G出身の方なのですが、大学院時代からずっと「沖野は独立したほうがいいよ」と言ってくださっていました。ただ、当時は起業したいわけでもなかったですし、なかなか勇気も出なくて。

そんな中、2025年にその恩師が亡くなりました。それをきっかけに、生きているうちにやれることはやりたいと思い、独立を決意しました。恩師が亡くなって3日後くらいには決意していて、すぐに会社に辞めますと伝えました。

経営者として仕事をする中で、どのような苦労がありましたか?

2つあります。

1つ目は、自分のブランドと自分のサービスだけで売ることの難しさです。前職は業界・業種に特化して、ニッチな専門性で競争優位性を築くビジネスでした。会員をプールできる研究会というビジネスモデルもあって、そういった仕組みが本当に優秀だったと、離職して改めて実感しました。個人でそれをやろうとすると、リソースも時間も足りない。現在は会社員時代に取れていた受注単価の3分の1以下でしか受注できていないので、看板力・ブランド力のなさを痛感しています。

2つ目は、思ったより売上がついてこないことです。もう少しクイックに上げられると思っていたのですが、計画に対して売上も人もなかなかついてこなくて。メインで戦うべきセグメントもまだ見えていませんし、営業の標準化・仕組み化もできていない。まさにソリューションも事業も、作っている最中という感じですね。

事業づくりの中で、特に大切にしている考え方や価値観はありますか?

コンサルティングというのは、結局その人に紐づくもの、最後は人で選ばれるものだと思っています。顧客満足度も、サービス内容というよりは、その人の人間力やコミュニケーション能力、コンサルティング能力といった、その人のスキルに紐づくものです。

だから、このビジネスのセンターピンは人なんだろうなと。人を大切にすることが、何より重要だと考えています。

今後の展望について教えてください

今はAI検索最適化事業を主軸にしていますが、最近半年ほどかけてパーパス・ミッション・ビジョン・バリューを策定しました。

パーパスは「『作業』をAIに、『創造』を人生の中心に」。
ビジョンは「2035年までに誰もが『明日が待ち遠しい』と思える週休4日の社会へ」を掲げています。
そしてミッションは、「AIと人の協創を、あらゆる業務のスタンダードにする」です。

このミッションに関わることであれば、事業として展開する可能性は大いにあります。AIOだけでなく、研修支援やシステム開発、デジタルマーケティング全般、AIコンサルティングといった形で幅広く展開していくイメージです。

バリューは「顧客と乾杯、仲間と乾杯、そんな仕事をする」としています。お客様としっかり乾杯できる仕事、つまり成果が出て良好な関係性を築けていること。そして社内の仲間に対してもリスペクトがあって、この後飲みに行けるような関係性で仕事ができること。数字は上げているけれど、ギスギスしている組織ではなく、仲間へのリスペクトがある組織でありたいと思っています。

最後に、おすすめの本を教えてください

2冊紹介させてください。ゼミのお話の中でもちらっと触れた、哲学者のラ・ロシュフコーが書いた『箴言集』と、生物学者のリチャード・ドーキンスが書いた『利己的な遺伝子』です。

どちらも大学・大学院時代に読んで、非常に感銘を受けました。人間の行動や意思決定は、論理や効率性だけでなく、感情や無意識、生物としての本能が大きく影響している。そのことを、この2冊から学びました。

人は論理ではなく、心理やそのときの文脈によって動く。これはビジネスにおいても非常に大事な視点で、経営学以外の視点を取り入れたいと思ったきっかけになった書籍です。

『箴言集』ラ・ロシュフコー(著)、二宮フサ(翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4003251016/

『利己的な遺伝子』リチャード・ドーキンス(著)、日髙敏隆(翻訳)、岸由二(翻訳)、羽田節子(翻訳)、垂水雄二(翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/431401153X/

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『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
企業の「発信したい」と読者の「知りたい」を繋ぐ記事を、ビジネス書の編集者が作成しています。

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